ガザ、イスラエルの攻撃で19人死亡 北部病院は物資供給なく救命困難に
[カイロ 20日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザで20日、イスラエル軍の攻撃によって救助隊員を含む少なくとも48人のパレスチナ人が死亡した。住民によると、イスラエル軍の戦車がガザ地区での展開区域を拡大し、住宅を爆破している。
医療関係者によると、20日未明にガザ北部ジャバリアの住宅をイスラエル軍が攻撃し、少なくとも12人が死亡、少なくとも10人が行方不明になった。また、戦車による砲撃で1人が死亡したという。
保健当局によると、ガザ地区のシェイクラドワンではイスラエルによる住宅地への空爆で15人が死亡。ガザ南部でも7人が死亡した。
パレスチナ当局と国連はガザのどの地域も安全ではないとしている。
医療関係者によると、リマル地区への空爆では4人が死亡、市民が避難している学校も攻撃され、3人が死亡、少なくとも20人が負傷した。
ガザ北部でかろうじて機能している3件の医療施設の一つであるカマル・アドワン病院のホッサム・アブ・サフィエ院長は、病院が19日にイスラエル軍に予告なく爆撃されたと説明。「医療・外科スタッフ45人が拘束され、交代要員の入境が拒否されたため、本来助けられたはずの患者を毎日失っている」と語った。
食料と水の供給は許可されておらず、救急車1台すら北部への立ち入りが許可されていないと過酷な状況を訴えた。
イスラエル軍のガザ地区での作戦は数週間にわたり同地区の北端に集中しており、軍は3主要都市を包囲し、住民に避難を命じている。
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A senior correspondent with nearly 25 years’ experience covering the Palestinian-Israeli conflict including several wars and the signing of the first historic peace accord between the two sides.