【中日】メジャー開幕戦で大谷翔平と投げ合った男・マラーが激白「子供や孫ができた時に語っていける」

 中日のカイル・マラー投手(27)が8日の広島戦(岐阜)に先発し8回途中4安打1失点。来日初勝利とはならなかったが、見事な投球を見せた。2年前のメジャー開幕戦で大谷翔平投手(30)と投げ合ったこともある助っ人左腕はドラゴンズ応援大使であるSKE48・熊崎晴香(27)に大谷との対戦の思い出を語った。

【マラーインタビュー(2)】

 熊崎 バンテリンドームで投げたときのドラゴンズファンの熱い応援、声援はどう思われましたか。

 マラー アメリカにも(ああいう形の応援は)ないですし、オープン戦期間中も応援はしてもらったんですけどホームの開幕戦で投げて1段階熱量が違ったので本当にすごいと思いました。

 熊崎 私もドラゴンズファンもマラー投手がチームに来てくださって本当にうれしかったです。

 マラー ファンの方に本当に受け入れてもらってうれしいです。こうやってみんなによくしてもらって幸せですし、チームが勝つために何でもやりたいというのが率直な気持ちです。

2023年、アスレチックスの開幕投手マラーはエンゼルス・大谷翔平と投げ合った(ロイター)

 熊崎 マラー投手は2023年にはアスレチックスの開幕投手としてエンゼルス・大谷翔平投手と投げ合いました(※5回1失点で降板。大谷、マラーとも勝敗はつかず。試合はアスレチックスが勝利)。

 マラー 本当に貴重な体験でしたね。大谷選手は世界で1番のプレーヤーというのは議論の余地がない。その選手と対戦してチームとして試合に勝てたというのが、何よりいい経験でした。大谷選手だけでなくトラウト選手のようなベストの選手と対戦して自分がどうなるかっていうのはすごくいい経験です。大谷選手と対戦して勝てたっていうことは子供や孫ができた時に語っていけるので良かったと思います。

 熊崎 その試合では第1打席で大谷選手から三振を奪いました。

 マラー 普段は初回にあまり喜ぶということはないんですけど、それぐらいうれしかったですね。(メジャーでの)大谷選手との通算対戦成績は5打数2安打でシングルヒット2本と三振2つとポップフライ。ホームランを打たれてなかったので良かったと思います。

 熊崎 23年の開幕戦の10日前にWBCの決勝戦(日本―米国)がありましたが、その試合は見ていましたか。

 マラー 見ていましたし、最後の大谷VSトラウトの場面はYouTubeでもすごい再生回数を記録してます。日本とメジャーリーグの実力差はそんなにないと思いますし、実際に自分が今年(日本の)いろんな選手と対戦できてるというのは貴重な経験だと思います。

 熊崎 打者としての大谷選手のイメージはありますか

 マラー 投げることは難しいんですけど同じくらい打つのも難しい。それを両方やっているのは素晴らしいです。そういうすごい選手を見るのは自分自身も楽しいですし、だからみんなも注目しているのかなと思います。  熊崎 WBC決勝戦ではチームメイトの高橋宏斗投手も登板しました。

 マラー 彼は素晴らしいプレーヤーです。試合では真剣だけどロッカーではジョークを言ってみんなを和ませている。お互い学び合って関係性を深めていきたいです。

 熊崎 来年のWBCでもしアメリカ代表のマラー投手と日本代表の高橋宏斗投手が投げ合ったらドラゴンズファン的にはめちゃめちゃ熱い展開です。WBCに出場したいという思いはありますか?

 マラー 代表に選ばれるということは素晴らしいこと。もしヒロトと投げ合えるということになったら、1年一緒に過ごしてから投げ合うということになるので今までのキャリアの中でも1番楽しみな試合になると思います。

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