ウクライナ軍がリマン方面で領土を奪還、大隊規模のロシア軍部隊が壊滅か
ウクライナ軍は9月28日「リマン方面でノーヴェ、カテリニフカ、リドコダブを奪還した」と発表し、ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEも「クルスク作戦の初期段階を彷彿とさせる」と、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARも「リマン方面の状況悪化にもはや議論の余地はない」と報告した。
参考:Третій армійський корпус 参考:DeepState Мапу оновлено 参考:DeepState Результати операції “Вівальді” — понад 250 кацапів захоплених в полон 参考:Рыбарь Пропаганда и реальность что показывают кадры с Лиманского направления
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEとロシア人ミルブロガーが運営するRYBARでは前線の細かな評価は異なるものの、ロシア軍が2025年9月頃までにリマン方面のシャンドリホラブ、セレドニェ、デリーラブ方向に到達し、ゼレベツ川東岸に大きな突出部を作り出すことに成功したという評価は一致しており、セレブリャンスキー自然保護公園からヤムピリ方向に前進したロシア軍もリマン南郊外に広がる森林地帯まで到達して南北からリマンの背後に回り込もうとしていたが2025年末までに勢いを失い、2026年8月に入るまでDEEP STATEとRYBARの評価が一致するような大きな変化はなかった。
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RYBARは8月6日「リマン方面で憂慮すべき報告が相次いでいる」と、8月10日「リマン方面のロシア軍は広範囲でウクライナ軍の反撃に晒されている」と、8月25日「ウクライナ軍は複数方向で前進していることを示す視覚的証拠が登場している」と報告し、9月17日までにロシア軍の広範囲な後退(セレドニェ、シャンドリホラブ、ノヴォセリフカ、デリーラブ、スタフキー、ゼレナ・ドリナの喪失、ノボリュビフカ、コロディアジ、ビロホリフカ、マーンの支配権喪失、ノヴォミハイリウカ方向、リマン北郊外、リマン南郊外、ヤムピリ南郊外からの後退)を報告。
ウクライナ軍第三軍団の司令官を務めるアンドリー・ビレツキー准将は9月15日「ドネツク州北部で現在進行中の攻勢作戦名はヴィヴァルディだ」「本作戦は最大限の情報統制下で実施されている」「75km²の領土を制圧して10km²の領土を奪還した」「ノヴォセリフカ、オレクサンドリフカ、ヤロヴァ、コロヴィイ・ヤル周辺で浸透部隊を掃討し、セレドニェを奪還した」と、DEEP STATEも「ウクライナ軍がセレドニェを奪還した」と報告。
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ビレツキー准将は9月20日「ヴィヴァルディ作戦において125km²の領土を制圧して50km²の領土を奪還した」「シャンドリホラブとデリーラブを奪還してドロビシェフも完全に制圧した」「ヴィヴァルディ作戦中、UAVとUGVが常に歩兵の前を進んでいる」「第3軍団は世界で初めて空からUGVを作戦地域に展開した」「我々の大型ドローンは自爆型UGVを前線の後方10km以上に送り込んでいる」と、DEEP STATEも「ウクライナ軍がシャンドリホラブとデリーラブを奪還した」と報告。
ビレツキー准将は9月28日「第三軍団はノーヴェ、カテリニフカ、リドコダブを奪還した」「我々はさらに50km²の領土を制圧し、ヴィヴァルディ作戦の開始から計175km²のウクライナ領土を奪還した」「本作戦の第三段階における目標はノーヴェの奪還だった」「敵は我々の反撃がシャンドリホラブからゼレナ・ドリナ方向に進むと確信して予備戦力を投入したため、ノーヴェ奪還が目的の反撃を見過ごした」「ロシア軍は将校、砲兵、ドローンオペレーターを含む部隊全体で降伏した」と報告、DEEP STATEも「ウクライナ軍がノーヴェ、カテリニフカ、リドコダブを奪還した」と報告して以下のように述べている。
“ヴィヴァルディ作戦中に250名以上のロシア軍兵士が捕虜になった。これはクルスク作戦の初期を彷彿とさせる状況で、ヴィヴァルディ作戦に参加した関係者は「私が参加した作戦の中で最も成功した作戦の一つだ」と語った。機械化部隊による機動、高い作戦テンポ、欺瞞戦術、通信欺瞞によって大隊規模の部隊が事実上の壊滅状態に陥り、小隊や中隊規模の部隊が包囲されて捕虜となった。実際のところ、この写真には多数のロシア軍将校が含まれている”
RYBARも9月29日「ウクライナ軍がゼレベツ川西岸で領土を奪還した」「ウクライナ軍がノヴィ・ミルからノヴォミハイリウカまで車両で移動している」「ウクライナ軍車両がノーヴェ集落に入ったことを視覚的に確認した」「ウクライナ軍がゼレベツ川西岸からロシア軍を追い出そうとしている」「ウクライナ軍がゼレベツ川東岸への渡河を試みている」「ロシア軍にとってリマン方面の状況も困難だ」「リマン南郊外に森林地帯があるのにゼレベツ川を渡る橋がなく渡河に苦労している」「ウクライナ軍がヤムピリ方向に反撃している」と報告して以下のように述べている。
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“ウクライナ側の情報源は多くのロシア軍捕虜を映した映像を投稿している。これらは過去の映像やリマン方面以外の場所で捕虜になった兵士のものである可能性も捨てきれないが、第20諸兵科連合軍や第25諸兵科連合軍の状況が悪化していることについてもはや議論の余地はない。敵はノーヴェ集落にあるロシア軍部隊の陣地に突入する無人化されたBTR-60の映像も公開した。これはウクライナ軍がロシア軍の防衛ラインを突破した夏頃のものだが、決して走行速度が速くないBTR-60がノーヴェ集落まで到達できたこと自体が当該地域の防衛ラインが抱える問題を明白に物語っている”
“ロシア軍も状況の安定化に向けた措置を講じているものの、リマン方面の状況は依然として極めて厳しい。敵が意図的に作戦の映像を小出しに公開しているのは情報面で我々に圧力をかけるためだが、その背景にはリマン方面における極めて現実的な状況の悪化がある”
Під синьо-жовтим прапором свободи — Нове, Рідкодуб, Катеринівка, Карпівка, Новомихайлівка!
Бійці Третього армійського корпусу та придані сили підняли стяги у повернених під контроль населених пунктах під час третього сезону «Вівальді».
Далі буде. pic.twitter.com/5J0tg8xRnM
— Третій армійський корпус (@ab3army) September 29, 2026
視覚的にもウクライナ軍兵士の一団がカルピフカ集落内=Ⓐで国旗を掲げる様子、ウクライナ軍兵士がリドコダブ集落内=Ⓑで国旗と軍旗を掲げる様子、ウクライナ軍兵士がノーヴェ集落内=Ⓒとカテリニフカ集落内=Ⓓで国旗を掲げる様子が登場している。
DEEP STATEはウクライナ軍の情報統制に協力して独自のマップ更新を控えている可能性が高く、第三軍団はヴィヴァルディ作戦中に使用した自爆型UGVの情報について詳しく公開しているため「ゼレベツ川西岸での作戦がほぼ終わっている」と示唆しているのかもしれないし、それを逆手に取った情報戦かもしれないが、RYBARは「敵が意図的に作戦の映像を小出しに公開しているのは情報面で我々に圧力をかけるためだ」と指摘しており、ウクライナ軍が本当にどこまで前進しているのかは第三軍団が発表するか、視覚的な証拠が登場するまで何ともいえない。
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※アイキャッチ画像の出典:Третій армійський корпус