トランプ政権の人員削減で消防隊員不足、森林局職員らが批判
米国が今年、過去10年で最多の山火事発生に見舞われる中、トランプ政権の人員削減で消防隊員が不足しているとの批判が米森林局の職員らから上がっている。写真は「ドラゴン・ブラボー・ファイア」と名付けられた火災の様子。7月14日、グランドキャニオンで撮影(2025年 ロイター/David Swanson)
[21日 ロイター] - 米国が今年、過去10年で最多の山火事発生に見舞われる中、トランプ政権の人員削減で消防隊員が不足しているとの批判が米森林局の職員らから上がっている。
森林局の現役職員や元職員12人以上がロイターに明らかにしたところによると、過去5カ月で全職員の約15%に当たる5000人前後が離職したことを受け、同局は重要な役職の補充に苦慮している。
オレゴン州とニューメキシコ州の消防士や、太平洋岸北西部で支援スタッフを募集している消防署長によると、欠員の影響で事務的な業務のために最前線の消防活動を支援できない人員が発生しているという。
オレゴン州の山火事現場リーダーは、2回の早期退職割増で支援スタッフが離職したため、隊員が「16時間働いた後、空腹のまま床に就かなければならなかった」ほか、医療用品やチェーンソーの燃料の不足に陥ったと話した。
一方、森林局は批判を否定し、同局には十分なリソースがあるとしている。
オレゴン州中部の森林局広報担当者は「消防隊員は山火事シーズンに向けて、人員数に非常に自信を持っている」と述べた。
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