U-17W杯メンバー辞退の絶望から半年「切り替えられなかった時間があった」、瀬尾凌太(法政大)がU-19世代で決意する“リベンジ”

[4.21 練習試合 U-19日本 1-1(PK6-5) 関東大学選抜]

 拮抗した展開を打破してみせた。U-19日本代表候補のFW瀬尾凌太(法政大1年)はセットプレーからのヘディングシュートで先制ゴールを決めた。

 前半を0-0で折り返したU-19日本代表候補はハーフタイムで3枚替え。ベンチスタートの瀬尾がピッチに立つと、後半12分のセットプレーでチャンスを逃さなかった。  右CKをMF山本天翔が左足で蹴り、ファーサイドで瀬尾が待ち構える。「自分のマークがそんなに大きくなかったので。駆け引きをいっぱいしてタイミングで合わせるというより、(ボールが)来るところにまず入って、そこでフィジカルを使って自分でスペースを作ってうまく叩けた」(瀬尾)。ハイジャンプからのヘディングシュートでゴールに叩き込んだ。  桐蔭学園高を卒業し、この春に法政大のサッカー部に入った。まだ短い期間ではあるが、「ヘディングは大学に入ってから自分で武器にしようと練習してきた」と新天地での成長を噛みしめる。新たなカテゴリーで感じたのは「本当に高校よりもチャンスが少ない」ということ。「一発で決めるところは、大学に入ってすごくこだわってやってきた。ゴールにこだわらなきゃいけないポジション。ヘディングはそのひとつだけど、大学に入ってから伸びた」と力を込めた。  昨年は激動の代表活動を経験した。2008年1月2日生まれの瀬尾は、U-17日本代表の最年長世代として6月のスペイン遠征で初めて日の丸を背負う。2試合連続ゴールでアピールに成功すると、10月のU-17ワールドカップメンバーにも選出された。だが、その2日後の選手権予選の初戦で肉離れを発症。悲願だった世界の舞台に上がることはできなかった。 「怪我で離脱が決まったときは本当に苦しかった。初めて夏のスペイン(遠征)で代表入りしてから、W杯を意識して高3の一年間を過ごしてきたので。選ばれたときはすごく嬉しかったし、だからこそ行けなかったときは悔しくて、切り替えられなかった時間があった」。時間が経った今、その期間も「自分を見直すいい時間だった」と振り返る。  同学年が揃うU-19世代で代表入りを果たし、瀬尾は新たな目標を見据えている。「違う形ではあるけど、W杯に一回出られなかったので、そのリベンジをできることは嬉しい」。来年に控えるU-20W杯という大舞台に向けて、「絶対にそのメンバーに食い込めるようにもっとアピールして点を取る。またW杯メンバーに入れるようにがんばりたい」と決意を新たにした。

(取材・文 石川祐介)

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