ゴジュウユニコーンの今森茉耶 「あざと賢い」戦士になるため事務所先輩を研究中
「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」テレビ朝日系 日曜午前9時30分
宮崎県出身の18歳、父親にはまだ反抗期。だが、本作の出演者オーディションに合格した際は真っ先に報告した。
「そっけなく『頑張れよ』と言われたんですけれど、その後で戦隊のことをいっぱい調べてくれて、『パーソナルカラーがブラックのゴジュウジャー役だけれど、女性初らしいぞ』とか、何度もLINEしてくるんです」と、うれしそう。
角乃は誘拐事件でいまだ行方不明の妹を取り戻そうと、危険な目に遭いながらも奮闘していた(テレビ朝日提供)物語のモチーフは「獣」。主人公の遠野吠(冬野心央)が変身するゴジュウウルフら5人のゴジュウジャーが、何でも夢がかなうという指輪を巡り、あらゆる分野でトップを極めた敵と戦い、さらには、ゴジュウジャー同士でもナンバーワン対決を繰り広げる。自身が演じているのは、ゴジュウユニコーンに変身する一河角乃。クールだが、必要とあれば愛嬌も武器として使う〝あざとかわいい〟、自称「ハイクラス・ラグジュアリー名探偵」だ。設定を知り、役作りとして浮かんだのは、「令和のあざと女王」の異名を持つ同じ所属事務所の森香澄だった。
「角乃ちゃんはあざといだけじゃなく、森さんのように賢い。森さんが出ている番組や雑誌を見て、表情やしぐさを研究しています」
ドラマには、ナンバーワンを誇る敵が登場する。自身のそれは「人の血液型を見抜く力」と自信満々。取材の日も控室で、自身のヘアメークなどを担当する女性たちの血液型を言い当てたという。
「人を観察していると何となく分かるし、楽しい。見抜くポイントはいろいろあって、例えば異性にもてる人はO型、不思議な人はB型かな。二面性のある人はAB型、私がそうです」と笑う。
令和4年にスカウトされて芸能界入りし、翌年、漫画雑誌が主催するグラビアコンテストでグランプリを受賞。そして本作への出演など順調な滑り出しだ。
「今ここにいるのって自分の努力というより、支えてくれているマネジャー、家族のおかげ」と感謝し、目標にNHKの連続テレビ小説のヒロインを挙げる。「朝ドラはみんなの夢。私も、いつかきっと」と鼓舞する。
一人で行動することが好き。高校生時代は、両親に一人旅を反対されていたが、アルバイトで費用をため、宮崎近県の大分、鹿児島、熊本に出かけた。「反対されればされるほど行きたくなる。したいことはしたいんです」。今年は10代最後の年。「一人海外旅行をしたい。アジアがお薦めと聞くけれど、ヨーロッパにも興味がある。自分の中でいろんなことが広がるんじゃないかなと思います」
公私ともに充実させたい。そんなエネルギーにあふれている。
今森茉耶
いまもり・まや 平成18年、宮崎県出身。令和6年、俳優デビュー。ドラマ「三ツ矢先生の計画的な餌付け。」(毎日放送)、「マイダイアリー」(テレビ朝日系)、映画「あのコはだぁれ?」などに出演。