トランプ大統領の関税政策はゲーム市場にも大きく影響か―パッケージ版の生産が更に減少しDL版も合わせて価格上昇する可能性、海外アナリスト分析

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Alright, well, video games.With 25% tariffs on imports from Mexico on the way, I can see a sharp downtick in the number of disc-based games that get released physically in the US, as much of that production infrastructure is in Mexico.If they do get made, I expect higher prices both phys & dig.

— Mat Piscatella (@matpiscatella.bsky.social) 2025年1月21日 23:38

サブスクリプションサービスが台頭し、ディスクドライブ非搭載のコンソールが出てくるほどダウンロード版が普及したことで苦境に立たされているパッケージ版ですが、新たな大統領の政策により更に苦しい立場に陥る可能性があると予想されています。

トランプ氏の新たな政策がパッケージ版の生産に影響する可能性

アメリカの第47代大統領に就任したドナルド・トランプ氏はメキシコやカナダからの製品に25%の関税を課す意向を示しました。それを受けてゲーム業界アナリストのMat Piscatella氏は、生産インフラの多くがメキシコにあるため新たな関税政策によりパッケージ版の生産数は急激に減少する可能性があるとBlueskyで指摘しています。

同氏は関税の影響を逃れるために生産拠点をアメリカに移すとなると多額の投資が必要になってしまい、パッケージ版の支出が急速に減少している現状では難しいという旨も述べました。パッケージ版を生産する場合は価格の上昇は避けられず、ダウンロード版の価格も引き上げられる可能性があることも予想しています。

多数のユーザーにダウンロード版が浸透したことで需要が下がり、コストを抑える目的でも削減する流れになりつつあるパッケージ版。先日に公開された2025年のゲーム業界の現状をまとめたレポートで、価格設定に対する指摘がLarianのパブリッシングディレクターにより言及されるほど波紋を広げたこともあり、今後の情勢も合わせてゲーム業界に大きな変化が訪れるかもしれません。

ライター:三ツ矢,編集:Akira Horie》

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