いつの間に...。中国産AIがシリコンバレーでめちゃ使われてることが徐々に判明(ギズモード・ジャパン)

あんまり大きな声では言えないけど。 「世界一のAI大国」アメリカで、中国のAIを使ってる会社が増えているようです。 【全画像をみる】いつの間に...。中国産AIがシリコンバレーでめちゃ使われてることが徐々に判明 将来的に米産ChatGPTの導入を予定しているAirbnbも今はまだ中国Alibabaの「Qwen」が頼り。10月のCEOインタビューで明らかになったことなのですが、理由は「もっと安くて速いから」。ChatGPTは「まだ同社の業務およびUXの要件を満たしていない」らしいのです。 米Social Capital社CEOも同月、同様の理由で中国Moonshotの「Kimi K2」にシステムを移行したことを公表しましたし、人気コード作成支援AIのCursor社「Composer」やCognition社「Windsurf」もベースは中国の大規模言語モデルであることが中国のAI企業「Z.ai」の調査で判明しています。 でも、こうして表沙汰になるケースは「氷山の一角」です。「最高時価総額を誇るアメリカの著名なAI企業もAIモデルのトレーニングに中国のQwenやKimi、GLM、DeepSeekなどを使いはじめているという話はけっこう聞く」、「米国のスタートアップの間ではもはや中国のオープンモデルがデファクトスタンダードになっている」とオープンソースのAI普及を推進する「Atom Project」創設者はAl Jazeeraに語ってますよ。 AIの精度向上に欠かせないデータのウェイト(重み、重要度)。これが中国のオープンモデルでは全部公開されてる(オープンウェイト)ので、互換性の面で潰しが効くし、開発のしやすさが違うんでしょね。 中国産AIは無料でダウンロードできるし、ライセンス料とか払わずに使えて、しかもアメリカの古くて安いチップで動かしてるのでトレーニングコスト、ランニングコストも安あがり。中国DeepSeekと米国ChatGPTの間には最大40倍もの価格差があるわけで(2月、AllianceBernstein調べ)。予算がタイトな会社は必然的にそっちに流れていっちゃいますよね。 専門家の間では「AIもソーラーパネルやEVの二の舞になる」という声も出始めているわけですが、どうなんでしょうね…。 もちろん、データの安全保障のこともあるので単なる価格差だけで勝負が決まるわけじゃありません。お金持ちの国は米産プレミアムAIで、そのほかの国は中国産AIという棲み分けで落ち着くって観測のほうが現実的だとは思います。 けど、中国のAIを使ってるのにそれを敢えて言わない米国企業というのも、なんだか物悲しいものがあります。 Sources: Al Jazeera, Bloomberg

satomi

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