血糖値を改善する「栗原式食事術」を考案した医師が指南!見直したい食品のGI値と食べる順番【食品のGI値一覧付き】 (1/3)

 日本の糖尿病患者数は約579万人(2020年厚労省調べ)。予備群を含めると2000万人にのぼると言われる。血糖値を下げるには、食事や運動など生活習慣の改善が大切だ。薬を使わず食事での自力改善策の実践で、血糖値を下げることに成功した事例を紹介する。

栗原毅さん/栗原クリニック東京・日本橋院長。著書に『薬を使わず血糖値・ヘモグロビンA1cを自力で下げる食べ方実践ガイド』(主婦の友社)などがある

 血糖値を下げる鍵は「食事」にもある。

「これまで糖尿病の元凶は高エネルギー食、つまりカロリーの過剰摂取が原因といわれてきました。しかし、欧米の研究報告や私の医師としての長年の経験から、重要なのは糖質の摂り方にあるという結論に至りました」

 こう指摘するのは、『薬を使わず血糖値・ヘモグロビンA1cを自力で下げる食べ方実践ガイド』(主婦の友社)などの著書があり、糖尿病博士として知られる栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅さんだ。

 血糖値を改善する「栗原式食事術」を考案した栗原医師が重視するのは、「GI(グリセミック・インデックス)値」だ。

「GI値とは、食品を食べた時の血糖値の上昇率を示す数値です。100に近いほど血糖値が上がりやすい。精白米や食パン、うどんなど、GI値の高い主食の食べすぎは禁物です」(以下、栗原さん)

 下の表のように、主食でも玄米やそばは比較的GI値が低く、血糖値を上げにくい。野菜は総じて低めだが、じゃがいもやにんじんはGI値が高い。

 血糖値が高めの人はGI値60以下の食品を選んだり、食べる量に気をつける。

【1】牛もも:46【2】牛サーロイン:45【3】牛タン:45【4】豚もも:45【5】豚ロース:45【6】鶏もも:45【7】鶏むね:45【8】ベーコン:49

【9】ソーセージ:46

【1】あじ:40【2】いわし:40【3】かつお:40【4】さば:40【5】さんま:40【6】ぶり:40【7】まぐろ:40【8】いか:40【9】あさり:40

【10】いくら:40

【1】玄米:56【2】そば:59【3】はるさめ:32【4】精白米:84【5】食パン:91【6】うどん:80【7】そうめん:68【8】スパゲッティ:65

【9】もち:85

【1】たまねぎ:30【2】なす:25【3】トマト:30【4】レタス:23【5】きゅうり:23【6】大根:26【7】バナナ:55【8】りんご:36【9】じゃがいも:90

【10】にんじん:80

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