ウクライナ、ロシアが代金受領しない条件で延長検討か ガス通過契約
[ブリュッセル 19日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、同国経由の欧州向けロシア産ガス輸送契約について、戦争が終わるまでロシアが代金を受け取らないことを条件に延長を検討する可能性があると述べた。
ウクライナはこれまで契約延長を否定していた。契約は今月末に終了する。スロバキアなどはロシア産ガス供給継続に向け延長を急いでいる。
ゼレンスキー氏は欧州連合(EU)首脳会議が開催されたブリュッセルで記者会見し、「ロシア産ガス輸送を継続するつもりはない。ウクライナ国民の命を糧にロシアがさらに巨額の資金を得られるような機会は与えない」と強調した。一方で、「もし戦争が終わるまでロシアが代金を受け取らない条件であれば、契約延長は可能性として検討できる」と付け加えた。
欧州委員会は、契約終了に向けた準備は整っており、ウクライナ経由でロシア産ガスの供給を受けている全ての国に代替策があるとしている。
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Kate Abnett covers EU climate and energy policy in Brussels, reporting on Europe’s green transition and how climate change is affecting people and ecosystems across the EU. Other areas of coverage include international climate diplomacy. Before joining Reuters, Kate covered emissions and energy markets for Argus Media in London. She is part of the teams whose reporting on Europe’s energy crisis won two Reuters journalist of the year awards in 2022.