「名古屋駅地区」再開発 - 駅直結の商業施設やホテル「アンダーズ 名古屋」誕生、名鉄名古屋駅は拡張へ

「名古屋駅地区再開発計画」により、名古屋駅前に新商業施設やラグジュアリーホテル、歩行者ネットワーク、駅前広場を含む新ランドマークが登場。2026年度より順次、解体着工、新築着工を進め2033年度に1期竣工、2040年代前半に2期竣工となる見通しだ。

建物全景 イメージデザインアーキテクト:株式会社日建設計・SKIDMORE, OWINGS & MERRILL LLP

「名古屋駅地区再開発計画」は、リニア中央新幹線開業と名古屋市などが進めるスーパーターミナル化に伴い名古屋駅前に新たなランドマークを作る計画だ。

大きく北街区・南街区に2分され、北街区は鉄道駅・商業施設・オフィス、南街区はラグジュアリーホテル「アンダーズ 名古屋」・オフィス・バスターミナルで構成される。

駅前広場側ファサード イメージデザインアーキテクト:株式会社日建設計・SKIDMORE, OWINGS & MERRILL LLP

名古屋駅直結となる商業施設は、時代のニーズに応えるサービスと名古屋地域ならではの魅力を兼ね備えた施設を目指す。“体験型”のエンターテイメント性に富んだ施設も導入される予定だ。

南街区には、ハイエンドなサービスでゲストを迎えるホテル「アンダーズ 名古屋」がオープン。全室50㎡以上のゆったりとした客室を約150室揃えるほか、レストランやスパなども備えたラグジュアリーホテルとなる。

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名鉄名古屋駅は拡張へ。2033年度の1期リニューアルにおいては現在の鉄道施設の外に2線を設置し、駅機能を移設。ホームやコンコースを書く超し、ゆとりのある駅空間の整備を図る。

また、2040年代前半を予定している2期リニューアル時には“4線化”することで駅をさらに拡張。また、「空港アクセスホーム」の設置により空港アクセスのわかりやすさをアップさせるほか、ホームドアの設置、複数の旅客動線のバリアフリー化、ホーム・コンコースのさらなる拡張によって、利用者がより利用しやすい駅空間を生み出す。

「スーパーターミナル・ナゴヤ」の実現に向け、空飛ぶクルマなどの次世代モビリティにも対応したスーパーモビリティハブ機能も整備していく計画だ。また、高速路線バスを一元的に集約した、バスターミナルも再整備される。

南北歩行者ネットワークと空中回廊 イメージデザインアーキテクト:株式会社日建設計・SKIDMORE, OWINGS & MERRILL LLP

名古屋駅周辺の歩行者ネットワークを整備し、主に名古屋駅南方面への回遊性をアップさせる。地下1階、地上1階、2階の3層において、南北歩行者ネットワークを開通する。さらに、屋上広場や名駅通沿いの屋外テラスを充実させる他、建物内の各所に座って休憩できるスペースを配置。人々が歩いて周遊しやすく、利便性の良い空間を整えることで活性化を図る。

【詳細】名古屋駅地区再開発計画対象地:愛知県名古屋市中村区名駅一丁目2番他 敷地面積:約32,700㎡スケジュール:・2026年度 解体着工・2027年度 新築着工・2033年度 1期本工事竣工・2040年代前半 2期本工事竣工■計画建物延床面積:約520,000㎡階数:地上31階、地下2階最高高さ:約172m施設構成:〈南地区〉ホテル、バスターミナル、オフィス〈北地区〉鉄道駅、商業施設、オフィス

※計画概要は今後変更となる可能性あり

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