ビットコイン、10万ドルの大台遠のく-トランプ氏勝利後で最長の下げ

Sunil Jagtiani

暗号資産(仮想通貨)ビットコインは、トランプ氏の米大統領選勝利以降で最長の下げを記録。ビットコインが10万ドル台乗せに失敗した後、トランプ次期大統領の暗号資産への支持を巡る熱狂は冷めつつある。

  ビットコインは25日までの3営業日で約6%下落した後、シンガポール時間26日午前8時40分(日本時間同9時40分)時点で9万4245ドル。11月5日の米大統領選から時価総額が1兆ドル(約154兆円)増加している暗号資産市場全体も失速した。

  ニュースレター「Crypto Is Macro Now」の著者ノエル・アチェソン氏は、ビットコインが10万ドルを初めて突破する難しさから、「天井を付けたため、利益を今確定すべきだとトレーダーらが確信する可能性がある」と分析した。

  暗号資産は26日、相次ぐリスク回避の動きに直面。トランプ氏が中国からの輸入品に追加関税を賦課し、メキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課す計画について投稿し、世界の市場を動揺させた。米国株先物が下落した一方で、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は上昇し、投資家の慎重姿勢が示唆された。

関連記事:トランプ次期大統領、中国に10%関税賦課へ-メキシコとカナダは25%

原題:Bitcoin Retreats From $100,000 in Worst Spell Since Trump’s Win(抜粋)

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