DeNAコーチ謝罪「指導不足」 2号&猛打賞も…痛恨だった度会の走塁「あそこがポイント」

■ヤクルト 4ー1 DeNA(4月30日・神宮)

【PR】セ・リーグを代表する選手たちのオリジナルコンテンツも セ界を変えるエネルギーを。「JERA セ・リーグ」特設サイト

 DeNAは4月30日、神宮球場で行われたヤクルト戦に1-4で敗れた。度会隆輝外野手が4回に一時同点となる2号ソロを放つなど4打数3安打1打点も、8回には痛恨の走塁ミス。河田雄祐外野守備兼ベースコーチ兼野手コーチは「こっちの指導不足。今日はあそこがポイントだったのかもしれないけど、チームでやっていきましょうというところ」と険しい表情を浮かべた。

 1点を追う4回無死。度会は山野の甘く入った直球を完璧に捉え、バックスクリーンに9試合ぶりの一発を叩き込んだ。「1点ビハインドでとにかく何とかしたいと思っていたので、がむしゃらにボールに食らいついていきました」笑顔。初回の第1打席は四球で出塁しており、6回の第3打席は右前打、8回の第4打席は左前打と全打席で出塁し、今季初の猛打賞をマークした。

 しかし痛恨だったのは1-3の8回の走塁だ。左前打の度会は牧の安打で二塁へ進み、無死一、二塁の好機。佐野が放ったフェンス手前への飛球は右翼手が捕球したが、ハーフウェーの度会はタッチアップできず、走者2人はそのままだった。結局この回は無得点に終わった。

 河田コーチは「本人は会心の当たりだと思って来ちゃったんだろうと思ったけど、やはり待てるところで待てないとああいう流れになっちゃうのかもしれない。どっちも対応できるところにいないとダメだね」と説明。「あまり広くない神宮球場でああいう当たりがいったときに、どうしても選手の心理からするとフェンス直撃(の当たり)でホームに還れなかったときが申し訳ない。ただそこを改善していかないとねっていうのは俺がもっと口酸っぱく言っておかないといけなかったし、指導が選手にはまだ伝わっていないところが出ちゃったのでこっちの責任でもある」と話した。

 勝負にたらればはないが、仮に1死一、三塁になっていれば試合の流れは大きく変わっていたかもしれない。打球が抜けていても十分に生還できる当たりだっただろう。とはいえ、打率.306と好調の打撃での貢献はもちろん、守備では7回無死一、三塁でオスナの右翼前方への強い打球にダイビングキャッチで生還を許さないなど好プレーもあった。

「ああいう走塁をするからちょっと目立っちゃうけど、そういうところがチーム全体でできてくればDeNAはもっと強くなると思う。まだシーズン序盤でもあるし、ミーティングを重ねながらみんなができるようになっていかないといけない」と河田コーチ。4月は10勝13敗2分けと波に乗り切れなかったが、凡事徹底こそが浮上の鍵となる。

(町田利衣 / Rie Machida)

関連記事: