ミネアポリス連銀総裁、景気減速で短期的に利下げが適切になる可能性

Maria Eloisa Capurro、Jonnelle Marte

  • 利下げ後に一時停止や方向転換の可能性、それでも待つより望ましい
  • なお年内2回の利下げ予想、関税でインフレになれば減らすことも

米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は6日、米経済の減速を踏まえ、短期的に利下げが適切になる可能性があるとの考えを示した。なお年内2回の利下げを見込んでいるとも述べた。

  同総裁は経済専門局CNBCとのインタビューで、「景気は減速している」と発言。「短期的にフェデラルファンド(FF)金利の調整を開始することが適切になる可能性がある」と語った。

  関税については、依然として重大な不確実要因であり、そのインフレへの影響は不明だと指摘した。

  カシュカリ総裁は「関税の影響が明確になるまで、どれくらい待てるのか。それが現在、私を悩ませている」と述べた。「最良の選択肢が、多少の調整を行い、その後に一時停止や方向転換を迫られる展開であっても、関税の影響が明確になるまで何もしないで待つより望ましい可能性がある」と続けた。

  同氏は年内2回の利下げをなお予想しているとしたが、関税のインフレへの影響が持続する兆候があれば、利下げ回数を減らす可能性もあると付け加えた。

  連邦公開市場委員会(FOMC)は先週、5会合連続で政策金利を据え置いた。インフレ率が2%の目標を上回る中、9月の次回会合までに関税の影響についてより明確な見通しが得られることを期待している。

  しかし、7月の雇用統計は予想を下回り、同月までの3カ月間で雇用が大幅に減速したことが明らかになり、FOMCの「様子見」姿勢に疑問を投げかけた。

原題:Fed’s Kashkari Says Rate Cut May Be Appropriate in Near Term(抜粋)

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