ノボノルディスク、肥満症薬の苦戦続き4年ぶり低成長-売上高13%増

Naomi Kresge、Lisa Pham

  • 米市場で安価な模倣品やリリー「ゼップバウンド」との競争激化
  • 株価一時2.8%下落―時価総額は年初の欧州1位から11位に

ノボノルディスクが6日発表した4-6月期(第2四半期)の売上高は前年同期比13%増にとどまった。米国の肥満治療薬市場でイーライリリーに押される中、2021年以来で最も低い成長率で、業績の減速傾向を裏付ける内容となった。 

  決算はアナリスト予想を下回り、コペンハーゲン市場では株価が一時2.8%下落した。ノボの成長がこれほど鈍化したのは、米国で大ヒットした肥満症治療薬「ウゴービ」の発売以前にさかのぼる。

  ノボは現在、米国市場で複数の課題に直面している。米国の患者がウゴービの安価な模倣品を使える状況が続いている上、より効果の高い肥満症治療薬とされるイーライリリーの「ゼップバウンド」が市場シェアを拡大している。

  ノボは年初、欧州で最も時価総額の高い上場企業だったが、6日の取引開始前時点で、2120億ドル(約31兆3100億円)相当と第11位に後退した。2024年6月の株価のピークからの下落で、時価総額は4000億ドル以上も失われたことになる。

ノボノルディスクの売上高の伸び率は、4年ぶりの低水準となった

原題:Novo’s Growth Sputters as US Competition Dents Obesity Sales (3)(抜粋)

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