【フジロック開幕】骨折の甲本ヒロトが雄たけび「世の中がどんどん壊れていくのはなんでか分かるか?」
日本を代表する野外音楽イベント「フジロックフェスティバル」が7月25日、新潟県湯沢町の苗場スキー場で始まった。強い日差しが照りつける初日のステージには甲本ヒロトらが登場。ロックファンが自然の中で音楽に耳を傾け、歓声を上げた。
フジロックフェスティバルのステージで熱唱する甲本ヒロト=7月25日午後、新潟県湯沢町(撮影:岡利恵子)
メイン会場の「グリーンステージ」にまず登場したのは、2021年にフィンランドで結成されたロックバンド「Us(アス)」。昨年も出演したおなじみの5人組だ。ボーカル&ギターのテオ・ヒルボネンは「ただいま! ウィー・アー・アス!」と笑顔を見せた。
重いドラムとベースが爆音で鳴り響き、テオのギターや弟のパン・ヒルボネンのハーモニカがうなる。テオはクールなしゃがれ声で10曲以上を熱唱。猛暑の中、観客も両手を上げて踊り出す。
フジロックフェスティバルのステージで熱演するロックバンド「アス」=25日午前、新潟県湯沢町(撮影・岡利恵子)
続いて登場したのはドラマーの池畑潤二らトップミュージシャンが結集した「ROUTE 17 Rock’n’Roll ORCHESTRA」。ゲストの甲本ヒロトは、上半身裸で松葉づえを手にステージに現れると、天に向かって拳を突き上げた。「世の中がどんどん壊れていくのはなんでか分かるか? 新しくなるためだ!」という雄たけびで観客を熱狂させた。
力強くソウルフルなシャウトで聴衆を魅了したヒロトは「バイクで来たやつら、気をつけて乗れよ」。司会はその後「骨折」を押しての出演だったと明かした。
フジロックフェスティバルの会場=7月25日午後、新潟県湯沢町
フジロックフェスティバルは7月27日まで開催され、26日には山下達郎らが出演する。