走行距離18万キロ超えなのに高値で落札! 北米オークションに26年前の「スープラ」が登場 人気を支えた“25年ルール”とは
1999年式トヨタ「スープラ」RZ-Sが2025年4月26日に北米で競り落とされました。
25年ルールをクリアしたばかりの後期型ターボは、どのようなモデルだったのでしょうか。
スープラの源流は1978年登場のセリカXXです。日産「フェアレディZ」に対抗するため北米へ送り込まれた同車は、直列6気筒エンジンを搭載しつつもZの牙城を崩せませんでした。
1981年に2代目が誕生するとロータス社の協力で足まわりを強化し、車載ナビを設定して技術的な先進性を示しました。その後1986年に車名をスープラへ統一し、本格スポーツカーへと性格を変える道を選びます。
1993年5月に登場したA80型はトヨタが「THE SPORTS OF TOYOTA」と宣言した象徴的モデルです。3.0リッター直列6気筒2JZ-GEは225psを発揮し、ツインターボの2JZ-GTEは自主規制上限の280psを達成しました。
ターボ車にはゲトラグ社と共同開発した6速MTが組み合わされ、1995年には装備を絞って価格を抑えたRZ-Sが追加されます。
1996年の後期型化で灯火類を刷新し、1997年にはターボにVVT-iを導入して最大トルクを46.0kgf・mへ高めました。REAS連携ダンパーやワイドな空力ボディも後期型の特徴です。
今回落札された個体は後期型RZ-Sのハードトップ仕様で、2022年に日本からカナダへ輸入され、2024年7月に販売ディーラーが買い取りました。
ボディは白でリアウィングとブラックエンブレムを装着し、シリーズ2専用の空力デザインを保っています。2021年10月の事故修復歴はあるものの外板は整い、塗装光沢も良好です。
ブロンズ仕上げの18インチアロイホイールに235/40タイヤを組み合わせ、テイン製コイルオーバーで車高と操縦性を最適化しました。カキモトレーシングRegu 06&Rの排気系がターボレスポンスを高め、硬質なサウンドを放ちます。
右ハンドルのキャビンは灰色布のバケットシートを備え、パイオニアカロッツェリア製タッチスクリーンがインフォテインメントを担当します。
ダッシュには経年によるひびが見られ、ステアリングカバーにも摩耗が進んでいますが、エアコンやパワーウィンドウなど快適装備は機能しています。
ダッシュ上にはGReddy製ブースト計が追加され、ターボ圧の管理が容易です。
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落札額は4万4500ドル(約640万円)
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