ゼレンスキー氏が英首相と「温かい」会談、トランプ氏と決裂受け

 トランプ米大統領との会談が決裂した後にロンドンに向かったウクライナのゼレンスキー大統領(写真左)は1日、英国のスターマー首相(同右)と会談した。ロンドンで代表撮影(2025年 ロイター)

[ロンドン 1日 ロイター] - トランプ米大統領との会談が決裂した後にロンドンに向かったウクライナのゼレンスキー大統領は1日、英国のスターマー首相と会談した。

ゼレンスキー氏が英首相官邸に到着すると、集まっていた人々が歓声を上げた。

スターマー氏はゼレンスキー氏に対し「通りでの歓声を聞いていただけただろうか。あれは英国の人々がどれだけあなたを支持しているか、そしてあなたと共に立つというわれわれの絶対的な決意を示すものだ」と語った。

ゼレンスキー氏はスターマー氏との会談が「重要で温かい」ものになったと説明。通信アプリ「テレグラム」に「ウクライナと全欧州の前に立ちはだかる課題、パートナーとの協調、ウクライナの立場を強化するための具体的な措置、そして信頼できる安全保障を得て公正な方法で戦争を終結させることについて話し合った」と投稿した。

<ゼレンスキー氏には対話回復意思>

フランスのマクロン大統領は1日、ゼレンスキー氏やトランプ氏と電話で会談。各紙とのインタビューで誰もが冷静になる必要があると述べた。

仏大統領府によれば、マクロン氏はスターマー氏、欧州連合(EU)のコスタ大統領、北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長とも話をした。

マクロン氏は、ゼレンスキー氏が米国との対話を回復する意思があると語ったと明かす一方、トランプ氏が電話会談で語った内容は明かさなかった。

ホワイトハウスからは今のところコメントを得られていない。

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Sachin Ravikumar is a correspondent for Reuters in London covering general news from across the UK. Over nine years at Reuters, he has helped run various breaking news teams, reported on business and general news from India and worked as a desk editor.

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