プーチン氏「クルスク州のウクライナ兵の命を保証」、トランプ氏の要請受け

ロシアのプーチン大統領は14日、トランプ米大統領の要請を受け、ウクライナ軍が昨年8月に越境攻撃を開始したロシア西部クルスク州で、ウクライナ兵が投降すれば命を助けると表明した。2月撮影(2025年 ロイター/Sputnik/Mikhail Metzel)

[14日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は14日、トランプ米大統領の要請を受け、ウクライナ軍が昨年8月に越境攻撃を開始したロシア西部クルスク州で、ウクライナ兵が投降すれば命を助けると表明した。

トランプ氏はこの日、自身のソーシャルメディアへの投稿で「完全に包囲」された状態にある数千人のウクライナ兵の命を助けるようプーチン氏に要請したと明らかにした。

プーチン氏はロシア安全保障会議で、ウクライナ軍は「テロリズム」に相当する民間人に対する犯罪を犯していると非難しながらも、トランプ氏の人道的配慮を求める呼びかけを理解しているとし、「(ウクライナ軍の兵士が)武器を置いて降伏すれば、国際法とロシア国内法に従い、命を保証する」と表明。

「米国の大統領の要請を効果的に実行するために、ウクライナの軍事、政治指導部は軍部隊が武器を置いて降伏するよう命令する必要がある」と述べた。

ウクライナ軍参謀本部は、クルスク州でウクライナ軍が包囲されているとの主張を否定。ロシアが政治的な操作を行い、ウクライナとその同盟国に圧力をかけるために捏造した虚偽の情報との見解を示した。ただ、ウクライナのゼレンスキー大統領は、クルスク州での状況は「極めて困難」としている。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

Chief writer on Russia and CIS. Worked as a journalist on 7 continents and reported from 40+ countries, with postings in London, Wellington, Brussels, Warsaw, Moscow and Berlin. Covered the break-up of the Soviet Union in the 1990s. Security correspondent from 2003 to 2008. Speaks French, Russian and (rusty) German and Polish.

関連記事: