年後半相場をリードする3大テーマ(2)「宇宙開発」 <GW特集>

宇宙関連の大きな話題が次々と出てくるなか、日本政府の予算は1兆円の大台を突破した。政府の支援や宇宙空間利用ニーズの高まりを追い風に産業の進展へ期待が高まる。
―「レアアース」「宇宙開発」「ペロブスカイト太陽電池」の有望株をセレクト―  米国・イスラエルがイランに軍事攻撃を仕掛け、春先からマーケットは大きく揺れた。中東情勢の混乱とそれに伴うエネルギー不安が重荷となり、いまだ先行き不透明な状況は続く。しかし、こうしたなかでも投資マネーはしたたかであり、成長ストーリーの描きやすい銘柄には物色の矛先が向かう。直近そのターゲットとなったのがAI・半導体関連株だ。値がさの主力銘柄を中心に買いが流入し、日経平均株価を一気に最高値圏へと導いた。では、このAI・半導体関連で潤った投資マネーは次にどこへ向かうだろうか。物色の流れは必ず循環するのが相場である。今回その候補となり得る「レアアース」「宇宙開発」「ペロブスカイト太陽電池」の3つのテーマを選抜した。各テーマの有望株をそれぞれ3銘柄ずつ紹介する。第2回は「宇宙開発」を取り上げる。

(2)【宇宙開発】

政府の宇宙関係予算が1兆円突破  今年は米実業家イーロン・マスク氏率いるスペースXが6月に新規上場するという観測や、月面への有人着陸及び長期滞在による探査を目指す米主導の「アルテミス計画」における有人飛行での月周回達成など、宇宙関連の大きな話題が次々と出ている。日本では政府の宇宙関係予算(2026年度当初予算及び25年度補正予算)が前年度比12%増の1兆446億円と初めて1兆円の大台に乗せた。宇宙空間利用ニーズの高まりや政府の支援を追い風に、宇宙産業の進展への期待が高まる。

●三菱重工業 <7011> [東証P]~大型基幹ロケット「H3」の開発主体

 大型基幹ロケット「H3ロケット」を宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同開発。H3ロケットの打ち上げは6月10日に再開される予定となっており、拡大するロケット打ち上げ需要の獲得へ期待感が増す。現在地球低軌道を利用している国際宇宙ステーションの廃棄後を見据え、日本の強みを生かす地球低軌道経済圏の構築を目指す宇宙ベンチャーの日本低軌道社中(東京都中央区)へ出資したと1月に発表。三井物産 <8031> [東証P]や三菱電機 <6503> [東証P]と協力し開発体制を強化する。

●セック <3741> [東証P]~月で使用する観測装置や探査車の開発に参画

 宇宙機用ソフトウェアの開発技術を有する数少ないソフトウェア会社。今年2月には大学を代表機関とする月面に関する2件の研究開発テーマで、JAXAから採択を受けたと発表した。東京大学などと進める月面で資源元素の発見や濃度・総量の評価をする観測装置の開発では、制御ソフトウェアなどを担当。慶應義塾大学などと研究する月面物流を支える探査車の積載能力強化においては、故障予測技術の開発を受け持つなど技術力の高さが評価されている。

●アストロスケールホールディングス <186A> [東証G]~世界で初めてデブリの近距離撮影に成功

 人工衛星が通る軌道上でのサービスを開発しており、デブリの除去などを目指す。開発・運用する商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」が世界で初めてデブリへの接近や近距離での撮影に成功。4月2日にフランス子会社が現地企業で複数軌道・複数ミッション対応の衛星を製造・運用するエクソトレイルと、30年までに地球低軌道から衛星を安全に除去する技術を開発する契約を締結したと発表しており、両社の強みを生かしたサービス発展の加速が期待される。

⇒⇒★「年後半相場をリードする3大テーマ」など、【GW特集】"43本"の記事一覧は、ここをクリック!

株探ニュース

関連記事: