米政府高官、選挙不正疑惑巡る不正確な主張の拡散を批判

Katrina Manson

  • 選挙インフラ保護担当のCISA長官、トランプ氏関連の質問に回答
  • 民主主義を腐食させ敵対国のために仕事するものだ-長官

 米国の選挙インフラの保護を担当する米政府高官は、選挙不正疑惑を指摘するトランプ前大統領とX(旧ツイッター)オーナーのイーロン・マスク氏の主張について質問された際、そうした説を広めるのは「無責任」だと批判した。

  サイバーセキュリティー・インフラセキュリティー庁(CISA)のジェン・イースタリー長官は4日の記者会見で、影響力や権力を持つ立場にある人物が、党派や政治に関係なく、「選挙に関する不正確な情報を広めている」ことは「非常に残念で、非常に無責任なこと」だと述べた。

  長官発言は、トランプ氏とマスク氏が「根拠のない」広範な選挙不正説を広めていることに関する質問に答えたもので、特定の人物の名前への言及はなかった。

  長官は「それは民主主義を腐食させるものだ」とも述べ、「われわれの敵国のために仕事をするものであり、両党の選挙当局に現実的な脅威をもたらす」と指摘した。

  また、選挙管理当局が投票日とその後の数日間、混乱に備えていると警告し、州レベルの選挙管理責任者が認証するまでは、結果は公式なものとはならないと付け加えた。

  トランプ氏はすでに、選挙で不正が行われていると根拠なく発言しており、ペンシルベニア州での不正疑惑を検証せずに拡散するなどしている。

原題:Top US Election Official Calls Out False Claims Over Vote Fraud(抜粋)

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