【カーリング】日本代表のフォルティウス 強豪スイスと対戦 現在2勝2敗 世界選手権/速報中

<カーリング:世界選手権>◇17日◇予選リーグ◇韓国・ウィジョンブ

カーリング世界選手権に出場している女子日本代表の「フォルティウス」はこの日2試合目となる第5戦で世界ランク1位スイスと対戦、5―9で敗れた。第4戦のリトアニア戦はこの日、午前9時から行われ10ー3と大勝も通算2勝3敗となった。

第5戦

チーム         1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計 フォルティウス(日本) 1 0 0 1 0 1 0 2 0 × 5 スイス 0 2 3 0 1 0 2 0 1 × 9
試合前に歓声に応じる右から吉村、小野寺、小谷、近江谷(撮影・飯岡大暉)
試合前にスイス選手と握手する右から吉村、小野寺、小谷、近江谷(撮影・飯岡大暉)

第1エンド

先攻はスイス、有利な後攻は日本。スイスはセンターガードを配置。サード小野寺佳歩が自軍の石を使ってダブルテークアウトに成功。相手フォースが2投目で中央縦に2つ並べるが、日本スキップ吉村紗也香がその間にドローを決めて1点を確保。1-0と先制して、先攻後攻が入れ替わる。

ストーンを投げる吉村(撮影・飯岡大暉)
投球前にストーンを磨く吉村(撮影・飯岡大暉)
投球後に叫ぶ吉村(撮影・飯岡大暉)
仲間に指示を出す吉村(撮影・飯岡大暉)

第2エンド

後攻はスイス。日本はセンターガードを2枚、スイスはコーナーガードを1枚置く。日本セカンド小谷優奈が2投目で石の間を通して円心へ。サード小野寺の2投目は、石に当たらずスルー。スキップ吉村が2投目でダブルテークアウト。スイスのフォースが2投目でドローを決めて、1-2と逆転される。

ストーンの行方を見守る小谷(撮影・飯岡大暉)
驚いた表情を見せる吉村(撮影・飯岡大暉)

第3エンド

後攻は日本。日本はコーナーガードを置き、スイスは円心にストーンを置く。そのうちの1つを互いにはじき出し合い、8回入れ替わる。スキップ吉村が1投目で、中心近くへ運ぶ。スイスフォースは2投目で日本の石を押し出し、円心を奪う。吉村は最終投で相手のストーンに当ててしまい、3点スチールを許す。1-5と差を広げられる。

悔しそうな表情を見せる吉村(左)と近江谷(撮影・飯岡大暉)
驚いた表情を見せる吉村(撮影・飯岡大暉)
ストップウオッチを確認する吉村(撮影・飯岡大暉)

第4エンド

後攻は日本。両者ともハウスにストーンを多くためていく展開。サード終了時点で、円の中にはスイスの石が5つ、日本が2つ残る。日本は少しの差でナンバーワンをキープ。スキップ吉村が最終投で2点を狙うがわずかに及ばず。1点を確保し、2-5と差を詰める。

第5エンド

後攻はスイス。日本はセンターガードを2枚縦に並べる。ハウスにはストーンがたまらない。スキップ吉村が最終投で、日本の赤ストーン2つだけを残す。相手フォースは1つをはじき出し、1点をキープ。2-6で前半を折り返す。

ハーフタイムに補食を口にする吉村(左)ら日本代表メンバー(撮影・飯岡大暉)

第6エンド

後攻は日本。日本はコーナーガードを左右に置き、スイスが円の内側にストーンを置いていく。サード小野寺が1投目でダブルテークアウトに成功。スキップ吉村が1投目でナンバーワンを獲得するが、相手フォースの2投目にさらに内側に寄せられる。吉村は最終投を力強く投げ相手の石を押し出し、なんとか自軍の石1つを残す。1点を確保し、3-6とする。

吉村(右)は小谷と作戦を話し合う(撮影・飯岡大暉)

第7エンド

後攻はスイス。日本はセンターガードを置くが、スイスにはじき出される。ハウス中心に2つ石を置くが、スイスのサードに2投目でダブルテークアウトされる。スキップ吉村が1投目でナンバーワンを確保し、2投目で手前を置く。しかし相手フォースに2枚ともはじき出され、スイスが2点を獲得。3-8と差を広げられる。

厳しい表情でハウスを見つめる吉村(撮影・飯岡大暉)

第8エンド

後攻は日本。日本がコーナーガードを配置しつつ、互いにハウスにストーンを入れていく。スイスフォースの1投目で、日本の石が1つ出されたが、スイスの3つが全て外に出る。日本の赤い石を1つ残し、スキップ吉村が1投目で縦に並べる。相手フォースは2投目で1つはじくのが精いっぱい。吉村が最終投で相手ストーンをはじき出し2点を追加。この試合初めての複数得点で5-8と追い上げる。

第9エンド

後攻はスイス。ハウスに両者のストーンがたまり、スイスがナンバーワンをキープし続ける。スイスのフォースが1投目で内側を狙うが、わずかに短くなり、ナンバーツーは日本のまま。スキップ吉村は2投目で1つを押し出すだけ。スイスに1点を与え、日本は負けを認めるコンシードを宣言。5-9で3敗目を喫した。

第4戦のリトアニア戦ハイライト

チーム         1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計 フォルティウス(日本) 1 0 3 0 2 0 4 × × × 10 リトアニア 0 1 0 1 0 1 0 × × × 3
試合前にリラックスした表情を見せる左から小谷、近江谷、小野寺、吉村(撮影・飯岡大暉)

第1エンド

先攻はリトアニア、有利な後攻は日本。リトアニアが円心の黄色ストーンをキープし、その前にセンターガードを置くが、日本がはじき出す展開が続く。日本は1点を取らされる形となり、スキップ吉村紗也香が最終投でドローを決める。1-0と先制し、先攻後攻が入れ替わる。

第1E、仲間に指示を出す吉村(撮影・飯岡大暉)
第1E、吉村(右)は小谷と作戦を話し合う(撮影・飯岡大暉)
第1E、投球前に吉村(右)は近江谷とハイタッチする(撮影・飯岡大暉)
第1E、ストーンを投げる吉村(撮影・飯岡大暉)

第2エンド

後攻はリトアニア。両者ともガードを置きつつ、円心を狙い合う。日本はスキップ吉村の2投目までに、赤いストーン(石)を円の中心近くに2つ置き、1点を取らせる作戦。リトアニアのスキップが最終投でドローを決め、1点を確保。1-1の同点となる。

第3エンド

後攻は日本。両者ともに着実にストーンをハウス(円)にためていき、円の外側に石が点在する形に。リトアニアのスキップが2投目で、日本の石に当てて、内側に入れる。スキップ吉村は最終投で自軍の石を使って相手の石をはじき出し、3点を獲得。大量点で、4-1と勝ち越した。

第4エンド

後攻はリトアニア。互いにストーンをはじき出し、ハウスには多く石が残らない状況が続く。日本は2失点の可能性もあったが、リトアニアスキップの最終投は日本の石をはじき出して自らも外に出て、1点にとどまった。4-2となる。

第4E、ストーンを投げる吉村(撮影・飯岡大暉)
第4E、投げたストーンの行方を見守る吉村(撮影・飯岡大暉)

第5エンド

後攻は日本。序盤は両チームともにハウスにストーンを集めたが、徐々にはじき出し合い、円心から石がなくなる。円の縁付近に赤と黄色の石が1つずつ残ったが、スキップ吉村がラストショットで相手の石にヒットさせ、自らはその場にステイ。2点を確保し、6-2で前半を折り返す。

ハーフタイム

ハーフタイムに補食を口にする近江谷、小谷、小野寺(撮影・飯岡大暉)

第6エンド

後攻はリトアニア。サードまでの投球を終え、ハウスには日本の赤が2つ、リトアニアの黄色が1つ残る。スキップ吉村が1投目で強く投げるが、自軍の石を2つはじき出してしまう。2投目はしっかり相手ストーンを1つはじき出す。リトアニアの最終投は日本の石をはじき、自らも円外に出てしまう。1得点にとどまり、6-3となる。

第7エンド

後攻は日本。リトアニアがセンターガードを配置。日本は円心にストーンをためていく。サード小野寺佳歩が2投目で自軍の石には当てず、相手の石だけを正確に2つはじき出し、大量得点のチャンスを作る。スキップ吉村が最終投で相手ストーンを正確にはじき出し、4点を獲得。10-3となり、相手が負けを認めるコンシードを宣言。日本は大会2勝目を挙げた。

世界選手権

フォルティウスは中国に敗れ1勝2敗に 一時6点差も追い上げ及ばず/ライブ詳細

フォルティウス収穫と課題の1日2戦 中国戦“悪夢”再来も「いい感覚ある」吉村

日本、中国に9―10で2敗目…3度被スチール 前日も序盤大量失点“悪夢”再び

日本、中国にまたもスチール許す…第2、3Eに続き6Eでも 3―9の大差に

日本、中国に2連続スチール許す 第3Eで一挙4点奪われ0-5

スキップ吉村紗也香「思いっきりいっちゃえ」投法披露 前日の反省生かし大量5点

日本がイタリアに10-5で初勝利 前日4失点から一転、初回に5点先制

日本代表フォルティウス、第1Eで大量5得点先取 スキップ吉村紗也香が神ショット

フォルティウスは韓国に敗れる 延長突入も8-10 世界選手権/ライブ詳細

フォルティウス吉村紗也香「悔しい」敵地で韓国に惜敗 “厄年”払い五輪切符確保へ

韓国が日本に10-8「テーハミング」大合唱 世界選手権6度目スキップが躍動

日本、延長戦の末に韓国に8―10で惜敗 いきなり4失点、五輪かかる大会で黒星発進

関連記事

女子日本代表フォルティウス4年ぶり五輪切符へ挑戦…21年は11位で北京逃す

女子の五輪出場権獲得ラインは? 世界選手権5位以内なら濃厚、ダメなら12月最終予選

【市川美余】フォルティウスの勝因は“経験値” 世界選手権の鍵はいかに調子をキープできるか

日本選手権

フォルティウス「スポンサーもゼロ…7カ月は貯金切り崩して」苦難乗り越え日本一

フォルティウス初日本一!五輪の道つなぐ、涙の吉村紗也香「周りの支えがあって…」

藤沢五月、第3エンドに天仰ぐスルーで4失点「私の責任」ロコ・ソラーレ準決勝敗退

【イラスト】カーリング女子世界選手権出場チーム一覧
【イラスト】カーリング女子日本代表の世界選手権日程&結果
【イラスト】カーリングのルールと競技説明
【イラスト】カーリングのショット解説

関連記事: