J3最下位の沼津、中山雅史監督が退任「自分の未熟さに腹立たしさを感じます」

退任が決定

 J3で最下位のアスルクラロ沼津は14日、中山雅史監督が同日をもって退任することを発表した。後任は鈴木秀人ヘッドコーチが担当する。  中山監督は2015年に沼で現役復帰し、選手兼任のU18コーチも経て21年から22年は古巣のジュビロ磐田でコーチを務めた。23年から沼津の監督に就任し、1年目はJ3で13位、2年目は同10位。しかし今季は3勝9分15敗で最下位に位置している。高島社長によると「今後もクラブの発展に向けて力を尽くしていただく予定」だという。  以下、中山監督と高島社長のコメント ▽中山監督 「常にスタジアムや様々な形で熱いご声援、情熱で私たちを鼓舞し続けてくれたアスルクラロ沼津のファン・サポーターの皆さんやパートナー企業の皆さまの期待に応えることができず、笑顔でスタジアムを後にさせてあげられなかったこと、晴れやかな気持ちにさせられなかったことが、悔しくて情けなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです」 「共に戦ってくれた選手、スタッフはいつもゲームに向けての準備、全力で闘う姿勢と気持ちを整えていてくれたことに感謝しますし、それを勝利に結び付けられなかった自分の未熟さに、腹立たしさを感じます。まだまだ成長過程のアスルクラロ沼津が発展し続けられるよう、自分にできる形でこれからも力を尽くしていきたいと思います」 ▽高島社長 「中山監督には、2023シーズンより2年半にわたりトップチームを率いていただきました。『結束』というスローガンのもと、常に選手・スタッフ・クラブ全体を鼓舞し、情熱と魂を注ぎ込んでチームづくりに取り組んでいただきました。試合結果のみにとどまらず、選手の心を動かし、観る者の胸を熱くするサッカーを追求されたその姿勢に、クラブを代表して心より感謝申し上げます」 「今シーズン、チームは開幕戦こそ勝利を収めたものの、その後は厳しい戦いが続き、依然としてJ3下位に低迷する状況が続いております。戦力強化として白輪地敬大選手、渡邉綾平選手、ルーカス・セナ選手、エンリック・マルティネス選手、宮㟢海斗選手の5名を新たに補強し、巻き返しを図ってまいりました」 「一時は立て直しの兆しも見えましたが、再び連敗が続き、苦しい状況を打破するには至っておりません。この現状を踏まえ、クラブと中山監督は率直な対話を重ね、今後のチームの流れを変える必要があるとの共通認識に至り、双方合意の上で今回の決断に至りました」 「クラブとしても、中山監督を支えるべく最大限の努力を行ってまいりましたが、結果に結びつけられなかったことに対し、強い悔しさと責任を感じております。しかしながら、この退任という決断にかかわらず、中山監督がクラブにもたらしてくださった多大な貢献に対する感謝の気持ちは決して変わることはありません」 「今後のトップチームは、鈴木秀人ヘッドコーチが新たに監督に就任し、山口遼コーチを新たに加えた体制でシーズン終盤に臨みます。クラブ一丸となり、J3残留という絶対に成し遂げなければならない使命の達成に向けて、全力を尽くしてまいります。また、このような厳しい状況にあっても、常にスタジアムや配信を通じて熱いご声援を送り続けてくださるファン・サポーターの皆さま、継続してご支援を賜っている株主・パートナー企業の皆さま、そして地域自治体・関係者の皆さまに、あらためて深く感謝申し上げます」 「なお、中山監督は現場を離れますが、今後もクラブの発展に向けて力を尽くしていただく予定です。変わらぬ情熱と知見をもってアスルクラロ沼津を支えていただけることを、クラブとしても大変心強く思っております。皆さまの想いに必ず応えるために、クラブは覚悟をもって行動を続けてまいります。アスルクラロ沼津は、これからも地域とともに、未来に向かって挑戦を重ねてまいります。引き続き、変わらぬご支援・ご声援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」●2025シーズンJリーグ特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中

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