映画「秒速5センチメートル」主題歌は米津玄師、貴樹の18年間を振り返る新予告(動画あり / コメントあり)

実写映画「秒速5センチメートル」の新たな予告映像と特報がお目見え。また同作の主題歌が米津玄師の書き下ろし楽曲「1991(ナインティーンナインティワン)」に決定した。

予告映像は「大人になればきっと、この世界のことがわかるようになるはず」という、主人公・遠野貴樹のモノローグで始まる。幼い日の貴樹と篠原明里に訪れる別れや、誰にも近づきすぎないように高校時代を過ごす貴樹、漠然とした不安と焦燥感を抱えながら過ごす社会人の貴樹が収められた。さらに感情をあらわにし、嗚咽しながら涙を見せる貴樹の姿も切り取られ、原作でも象徴的な参宮橋の踏切のシーンで終了。貴樹が歩む18年間を振り返る映像に仕上げられた。

予告映像には「1991」も使用された。曲のタイトルとなった1991年は、貴樹と明里が出会った年。同年に生まれた米津は、10代の頃アニメ「秒速5センチメートル」と、新海誠監督が書き下ろした同作の小説に深い感銘を受けたという。米津は映画について「試写で初めて見させてもらった時、冒頭から終わりまで全てのカットに奥山さんの熱意と執念が滲むその出来栄えに『すごいものを見た』という興奮をおぼえました」と語った。また奥山由之監督が撮影した、米津の新たなアーティスト写真も公開された。奥山監督はこれまで米津の「感電」「KICK BACK」のミュージックビデオや、アーティスト写真も手がけている。

「秒速5センチメートル」は新海監督が手がけた同名劇場アニメーションの実写映画で、新海誠作品初の実写化作品。貴樹役は松村北斗、明里役は高畑充希が演じる。

映画「秒速5センチメートル」予告編 第2弾

映画「秒速5センチメートル」特報 第3弾

米津玄師コメント

映画を試写で初めて見させてもらった時、冒頭から終わりまで全てのカットに奥山さんの熱意と執念が滲むその出来栄えに「すごいものを見た」という興奮をおぼえました。子供のころ原作と出会い、数年まえMV監督としての奥山さんと出会い、やがて映画監督にもなった彼がこのような素晴らしい映画を撮り、そこにわたしの居場所があったのが嬉しくてなりません。映画の為に書き下ろした曲であるのはもちろんですが、先述の経緯による影響もあってか同時にわたしの半生を振り返るような曲にもなってしまい、映画のキーワードでもあるところの1991というタイトルにさせてもらいました。どうかよろしくお願いします。

奥山由之監督コメント

互いに「1991」年に生まれ、同じ時代にものづくりを始めて、だからこそ(きっと)似た悩みをくぐり抜けながら、時に一緒に創作をしてきた米津さんと、ついに『秒速5センチメートル』を共に描けたことが嬉しくてなりません。主人公である貴樹の半生に、映像や音楽を通して僕ら自身を重ねて描くことの意味が「1991」という曲の筆跡に詰まっているように感じて、初めて聴いたとき、その歌詞と音色に心が震えました。一歩一歩の歩みを大切に踏みしめるような旋律を、ぜひスクリーンで体感していただけましたら幸いです。

この記事の画像・動画(全4件)

実写映画「秒速5センチメートル」

2025年10月10日(金)公開

スタッフ

原作:新海誠 劇場アニメーション「秒速5センチメートル」監督:奥山由之脚本:鈴木史子音楽:江崎文武

主題歌:米津玄師「1991」

劇中歌:山崎まさよし「One more time, One more chance ~劇場用実写映画『秒速5センチメートル』Remaster~」制作プロダクション:Spoon.

配給:東宝


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