英首相、アップルやグーグルに「子どもが裸を撮影も送信もできない」デバイス制御を要請(CNET Japan)

 英国のKeir Starmer首相は現地時間6月9日、英国で事業を展開するテクノロジー企業に対し、子どもが裸の画像を撮影、送信、受信できないようにすることを求めた。企業が対応しない場合、英国は法改正に踏み切るという。  Starmer氏はLondon Tech Weekでの講演で、「この国で事業を展開するテクノロジー企業に対し、子どもが性的に露骨な画像を送受信できないようにするデバイス制御を導入するよう求める」と述べた。「これは不可能な課題ではない。これらの企業は世界で最も革新的な企業の一部であり、この問題を解決できると私は信じている。しかし、企業がそうしないなら、われわれは行動する」  英国政府はAppleやGoogleを含むテクノロジー企業に対し、今後3カ月以内に、子どもの裸の画像を防ぐためのデバイスレベルの制御を導入するよう求めている。政府は、この技術を新しいスマートフォンと既存のスマートフォンの両方で利用できるようにしたい考えだ。  Googleの広報担当者は電子メールで、「Googleはオンラインで子どもを守ることに真剣に取り組んでいる。英国のパートナーと建設的に協力し、有害コンテンツの拡散を抑止しつつ若者にとって安全なデジタル環境を確保する、効果的でプライバシー重視の解決策を見つけようとしている」と述べた。  Appleの担当者はコメント要請にすぐには応じなかった。  The Timesによると、Starmer氏はオーストラリアで導入済みの禁止措置と同様に、16歳未満の子どものソーシャルメディア利用を禁じる新たな規則も検討しているという。  多くの子ども、特にティーンエイジャーは、保護者の知らないところで裸の写真を撮影、共有、受信している。この行為は子どもを恐喝、いじめ、性的嫌がらせ、児童搾取の危険にさらすものだ。英国は、子どもが裸の写真を撮影してオンラインで拡散させるのを防ぎ、子どもの安全を守るようテクノロジー企業に求めた初めての国となった。  英国の国家犯罪対策庁(NCA)は、デバイス制御に関するStarmer氏の発表を支持する声明の中で、こうした制限には、オンラインでの児童性的虐待の中でも最も深刻な形態の一部を、事前に止められる可能性があると述べた。  NCA長官のGraeme Biggar氏は、「最も深刻な事件の多くは、加害者が子どもに自身の性的画像を作成、共有するよう強要するところから始まる」と述べた。「そうした画像がいったん存在すれば、恐喝、辱め、度重なる搾取に利用される可能性がある。子どもが裸の画像を撮影、共有、受信することを防げば、虐待が始まる前に止められる可能性があり、重要な前進となるだろう」  しかし、Starmer氏の発言を誰もが歓迎したわけではない。権利擁護団体Big Brother WatchのディレクターであるSilkie Carlo氏は声明で、「オンラインで子どもを守ることは極めて重要だが、これらはオンライン被害の根本原因に対処できない、とんでもない計画だ」と述べた。「その結果、われわれ全員がスマートフォン、タブレット、ノートPCを使うために、全人口を対象としたIDチェックを受けることになるだけだ」  Starmer氏の要請に、成人が裸の画像を撮影、送信することを防ぐ意図はない。しかし、若者にとってインターネットをより安全にしようとする試みは、オンラインを利用する成人にも影響を及ぼす可能性がある。英国のオンライン安全法は、Redditを含むインターネット上の多くのサービスに対し、利用者の年齢確認を義務付けている。同様に、この要請によって、チャイルドロックがかかっていないデバイスを使うのに本人確認を求められるようになる可能性は十分にある。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。

CNET Japan
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