絶滅危惧のピグミーシロナガスクジラ。60頭のシャチに捕食される(ギズモード・ジャパン)

またシャチがエグい狩りをやったのか…。 毎年夏になると、西オーストラリア州南部沿岸沖にある海底峡谷、Bremer Canyon(ブレマー・キャニオン)には、サメやゴンドウクジラ、オウギハクジラ、そして知能の高いシャチといった海のハンターたちがエサを求めて集まってきます。 そんなこともあって、ブレマー・キャニオンはホエールウォッチングの人気スポットとしても知られているのですが、最近ここを訪れた観光客たちは、シャチの群れが繰り広げた背筋が凍るようなシーンを目撃することになったそうです。

オーストラリアのABCが報じたところによると、4月7日にブレマー・キャニオンのツアーボートに乗っていた観光客と研究者は、60頭以上のシャチの群れが体長約18mのピグミーシロナガスクジラ(小型のシロナガスクジラ)を捕食する場面に遭遇したといいます。 映像におさめられた光景は血なまぐさくて胸が痛むものでしたが、私たち人間にとっては衝撃的でも、自然界では普通の出来事なんですよね。でも、ブレマー・キャニオンでシャチがシロナガスクジラを捕食する様子が撮影されたのは今回で4度目と、とてもレアな出来事だったようです。 既視感があると思ったら、この海域では2022年にもシャチが集団でシロナガスクジラを捕食する様子が目撃されています。あれもエグかった…。 ナチュラリスト・チャーターズ・ホエールウォッチング(Naturaliste Charters Whale Watching)は、「ショッキングな画像あり」と前置きした上で、Facebookにこう投稿しています(上の埋め込み投稿を参照)。 最初に水面でシロナガスクジラを見つけてから、激しい攻防の決着がつくまで、40分もかかりませんでした。シロナガスクジラの運命が決まると、シャチたちはジャンプしたり尾びれを打ちつけたりして勝利を祝っていました。 また、今回の出来事は、「海の頂点に立つ捕食者としての彼らの役割を改めて強く認識させます」とも述べています。 先述した2022年のシロナガスクジラ捕食に加えて、ジンベエザメを集団で仕留めるなぶり殺しともいえるテクニックが鮮明に脳裏に浮かんできました。出会ってしまったらひとたまりもない。シャチはマジで海の殺し屋だと思い知らされます。

ギズモード・ジャパン
*******
****************************************************************************
*******
****************************************************************************

関連記事: