風邪の立ち位置が昇格しました
テーマ:価値観
風邪をひきました。ええ、あの「ただの風邪」です。
昭和なら「気合いで治せ」と言われ平成なら「薬飲んで出社しなさい」と言われ令和の今では「微熱があるなら休んでください」と言われます。時代の優しさに、ちょっと戸惑ってしまいますね。「風邪くらいで休むな!」かつての職場では、これが常識でした。鼻をすすりながら電話応対、咳をしながらプレゼン。むしろ“風邪を押して働く自分”に酔っていた節さえあります。ところが今では微熱があるだけで「休んでくださいね」と言われる時代。え、微熱ですよ?平熱より0.5度高いだけですよ?でもその0.5度が、職場の空気を一変させるのです。コロナ禍を経て、風邪はただの体調不良ではなく「社会的な不安要素」に昇格しました。咳が出れば「それ、コロナじゃないよね?」と疑われくしゃみひとつで周囲がざわつく。もはや風邪は、医学的な問題より“空気を読む病”になったのです。そして何より驚くのは、「微熱があるなら休みなさい」と言われる優しさ。昭和の根性論はどこへ?今では、体調不良を申告すると「無理しないで」「お大事に」と言われる。…いや、優しすぎて逆に申し訳なくなるのは私だけでしょうか。時代は変わりました。風邪の扱いひとつで、社会の価値観が見えてきますね。今回は軽いうちに病院へ行き翌朝にはやや鼻詰まりがある程度ですみ、仕事に穴をあけることはなさそうでほっとしました。風邪をひいても、笑いは忘れずに。くしゃみ3回で福が来る…なんてことはないけれど、笑えば免疫力は上がるらしいですよ。
嶋田由紀子プロは四国放送が厳正なる審査をした登録専門家です