ロシア、石油輸出施設の操業制限 ウクライナの攻撃で被害と主張

ロシアは黒海の石油輸出施設の操業を一部制限、大統領府のペスコフ報道官(写真)は「ウクライナの無人機による攻撃でCPCの施設が損傷したことが原因だ」と述べた。3月17日の代表撮影(2025年 ロイター)

[モスクワ 2日 ロイター] - ロシア大統領府は2日、黒海の石油輸出施設の操業を一部制限したことを明らかにした。

ロシア南部クラスノダール地域にあるクロポトキンスカヤ送油管を運営するカスピ海パイプライン・コンソーシアム(CPC)の施設がウクライナのドローン(無人機)攻撃を受けたことが理由としている。

米石油大手シェブロン(CVX.N), opens new tabとエクソン(XOM.N), opens new tabが採掘したカザフスタン産の石油を輸出する黒海のターミナルに対し、3つある係留施設のうち2つを閉鎖するよう命じた。

大統領府のペスコフ報道官は「ウクライナの無人機による攻撃でCPCの施設が損傷したことが原因だ。技術的に非常に複雑な被害があったことを忘れてはならない。残念ながら、システム全体の機能に影響を与えないはずがない」と述べた。

カザフスタンとシェブロンは、CPCのパイプラインを通じた原油輸送は続いていると指摘している。

トランプ米大統領は、ウクライナ戦争の停戦交渉を巡り、ロシアに不満を表明。ロシア産石油を購入した国に二次関税を課すと警告した。

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