宇宙で見つかった2人の「ダンシング・ゴースト」100万光年という途方もない大きさの正体は?(スペースチャンネル)

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出典:Jayanne English and Ray Norris

天文学者たちは、最新の電波望遠鏡データを解析する中で、まるで「二人の幽霊が踊っている」ように見える奇妙な銀河構造を発見しました。オーストラリアの電波望遠鏡「ASKAP」による最新の深宇宙スキャンから得られた、大きな注目を集めている天体を紹介していきます。

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■「踊る幽霊」とは?

ダンシング・ゴースト 出典:Jayanne English and Ray Norris

この奇妙な構造は、2つの巨大な電波銀河の間に伸びる放射状のガスの流れとして、10億光年先の宇宙空間で観測されました。その姿が、まるで幽霊のように揺らめいて見えることから「Dancing Ghosts(踊る幽霊)」と名付けられました。この現象は、銀河同士の衝突や活動的な超巨大ブラックホールによって放出された高エネルギープラズマが相互作用し、磁場の影響を受けて形成された可能性があります。大きさは100万光年という途方もないサイズであるとのことです。

これは予想外の発見であり、銀河の進化プロセスに関する新たな手がかりとなる可能性を秘めています。今後、ASKAPのさらなる電波観測により、宇宙の未解明なメカニズムが明らかになる日も近いかもしれません。ちなみに、このような天体は他にも発見例が報告されています。

奇妙に光る謎の天体「ORC」

ORC 出典:Jayanne English

2019年に初めて発見された謎の電波サークル「ORC」は、直径が100万光年と途方もなく巨大であり、銀河を包み込む球のような構造をしています。名前の由来は「Odd Radio Circle」直訳すると、「奇妙な電波サークル」を意味しています。ちなみに、これは私たちが位置している天の川銀河の5万倍以上という、もはや良く想像できないほどの大規模サイズとなっています。

さらに、ORCは通常の可視光では観測することができないため、人間の目では見ることができません。ORCがどのようにして形成されたのか、そしてどんな天体なのかについては全く解明がされていませんまた、今まで見つかっているどのタイプの天体にも対応しておらず、全く新しい種類の天体であると考えられています。そして、ORCはこれまでにたったの5個しか発見されていない、非常に珍しい天体なのです。

謎に満ち溢れている宇宙、これからも新たに謎が謎を呼ぶ天体が続々と発見されていくのかもしれません。皆さんは将来どのような未知の天体が見つかると思いますか?ぜひコメントお待ちしています。

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