IAEA車両にドローン攻撃、ロシアはウクライナが関与と非難
12月11日、ウクライナ南部ザポリージャ原子力発電所に向かっていた国際原子力機関(IAEA)の公用車が10日にドローンによる攻撃を受けたことについて、ロシアはウクライナ軍による攻撃だったと非難した。写真はドローン攻撃を受けたIAEAの車両。ウクライナ・ザポロジエ州で10日さつえい。ウクライナ大統領府提供(2024年 ロイター)
[モスクワ 11日 ロイター] - ウクライナ南部ザポロジエ原子力発電所に向かっていた国際原子力機関(IAEA)の公用車が10日、ドローンによる攻撃を受けたことについて、ロシアは11日、ウクライナ軍による攻撃だったと非難した。
IAEAのグロッシ事務局長は事件当日、ドローンがIAEAの公用車を攻撃し、大きな損傷を与えたものの、死傷者は出ていないと説明。ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアによる意図的な攻撃であり、ロシアが国際法を完全に無視していることを示すものと述べた。
一方、ロシア外務省は11日、車両を攻撃したのはウクライナだと主張。「午後3時ごろ、IAEA事務局の専門家を輸送するための車両が、ウクライナの支配地域で攻撃された」と説明した。
ウクライナによる挑発的で無謀な行動に対するIAEA指導部の怒りを共有するとし、ウクライナはロシアの核施設を攻撃することで犯罪を犯し続けているだけでなく、国際機関の職員を命の危険にさらしているなどと非難した。
ロシアは2022年2月にウクライナに侵攻した直後、欧州最大の原子力発電所であるザポロジエ原発を制圧した。
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