【○虎将トーク】阪神・藤川監督、才木のフォーム修正に「自分も同じぐらいの年齢の時に悩みがありました」女房役変更には「どうでしょうね」
(セ・リーグ、阪神2ー0DeNA、15回戦、阪神9勝4敗2分、26日、甲子園)阪神が後半戦開幕で、21度目の無失点勝利を飾った。一回2死から森下翔太外野手(24)の四球、佐藤輝明内野手(26)の一塁内野安打で好機を迎えて、大山悠輔内野手(30)の中前打で先制。六回1死からの佐藤輝の26号本塁打で追加点を奪った。佐藤輝は2位森下に10本差をつけるアーチで、球団4人目の新人から5年連続100安打をマークした。坂本誠志郎捕手(31)と2度目のバッテリーを組んだ才木浩人投手(26)は116球4安打9奪三振無四球で2度目(通算7度目)の完封勝利を飾り、8勝目(5敗)を挙げた。貯金を最多の「19」に戻した藤川球児監督(45)の主な一問一答は以下の通り(成績=54勝35敗2分、観衆=4万2639人)。
★テレビインタビュー編(抜粋)
ーーオールスター空けの初戦に勝利したが
「才木の調子と言いますか、非常に良くなってきていたところでは、後半、さらに期待できそうな今日でしたね」
ーー無四球9奪三振で完封
「ピッチングフォームの修正と言いますか、メカニックが改善されたので、大丈夫だと思います」
ーー坂本とのバッテリーで、変化を加えたが、この点もうまく作用したか(14戦連続してバッテリーを組んだ梅野から坂本に変更)
「どうでしょうね。それはもう梅野は梅野の良さがありますし、栄枝には栄枝の良さがありますから、捕手だから、というよりは才木が、四球がないということは、ピッチングフォーム自体、改善されてきたというところですから」
ーーリリーフ陣を温存できた
「展開的に準備はしていましたけど、凡打のケース、ヒットの本数を見ても、うまく最後までいってくれましたね」
ーー佐藤輝の26号も大きかった
「もちろん大きいですね。点数があればもちろんいいですけど、ディフェンスを中心にゲームを作っていきますから、どういうふうに点数が入るか分からないですけど、やっぱり、ああいう一発は大きいですね」
ーー27日は高橋が先発
「自分の投球を心がけてくれればいい。自信を持って明日送り出せますから。ファンの方と、その投球、第1球目を期待して待ちたいですね」
★囲み編
ーー才木のフォーム改善は前回登板ぐらいから兆しがあったか
「そうですね。広島(7月8日=マツダ)の時に、本人もあまり納得するモノではなく、そこから改善していくという意味では、いいオールスター休みになった。時間がかかるんですよね。出力の出し方も負担が減りますから。そういう意味でバテがないという。バテがくるのはフォームに原因があったりするので、それが大幅に改善されたというか、決まってきた。手放しで喜んではいけませんけど、次の登板を楽しみに待ちます」
ーー修正に取り組むのは投手コーチ、本人が中心だとは思うが、監督の方からアドバイスは
「まあ、同じ投手ですからね、その辺り。まあまあ、でも、それを改善するだけの能力を持っていて。ただ、どうなんでしょうね、自分も同じぐらいの年齢の時に悩みがありましたしね。それがいい形で出たというところですかね。手放さないようにね。また今後、やっていってもらって。ピッチングコーチを含めて、いいアプローチをかけられたからこそ、確率よく、いい球がいったというところだと思いますね」
ーー九回も、真っすぐの質や球威もあったところが、バテがなくなった部分か
「バテと言いますか、しっかりと体全身が使えて、腕の力を利用するという形ならいいんですけど、全身がきれいに使えないと、やはりバテも早くくる。まあ、ここから先が非常に楽しみですよね、はい」
ーー一回2死での森下の四球も大きかった
「どこでつながるか本当に分からないですから。タイガースらしい野球だったんじゃないかと思います」
ーーDeNA・ケイには右打者が苦戦する中、森下や大山のアプローチは
「どうでしょうね。また対戦があると思いますから、次の対戦もしっかりといいゲームにしたいな、と思いますね」