ルビオ長官、駐米南ア大使を好ましからざる人物と判断-国家対立激化
Iain Marlow
- ラスール駐米大使を「ペルソナ・ノン・グラータ」とみなすと投稿
- トランプ氏らは「白人の被害者意識」掲げる「至上主義者」-大使
ルビオ米国務長官は、トランプ米大統領を批判した南アフリカのエブラヒム・ラスール駐米大使について、もう歓迎しない意向を示した。両国間で続く確執をエスカレートさせた格好だ。
ルビオ長官はX(旧ツイッター)への投稿で、同大使がヨハネスブルクのシンクタンク向けに行った講演についてブライトバート・ニュースが報じた記事へのリンクを貼り、見解を表明した。ラスール氏は、トランプ氏と「米国を再び偉大に」の支持者らは事実上、「白人の被害者意識」を掲げる「至上主義者」だと述べていた。
これに対しルビオ長官は「エブラヒム・ラスール氏は人種問題をあおる政治家で、米国と@POTUSを憎んでいる」とし、「彼と話し合うことはなく、『ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)』とみなされる」と書き込んだ。@POTUSにトランプ氏のX公式アカウントをリンク付けした。
ワシントンの南ア大使館に電話やメールで14日にコメントを求めたが、すぐに回答はなかった。ペルソナ・ノン・グラータの宣言はトランプ政権がラスール氏との関与を拒否するもので、国外追放や本国政府による召還要請につながる可能性がある。
米国と南アは人種問題を巡り激しく対立している。その一因として、南ア生まれでトランプ大統領のアドバイザーであるイーロン・マスク氏が、南ア白人農家に対する「ジェノサイド(大量虐殺)」という陰謀論を広めたことがある。
原題:Rubio Says South Africa Envoy ‘Persona Non Grata’ Amid Feud (1)(抜粋)
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