伊藤美誠「やっぱり自分すごいな」世界卓球10回目の挑戦で念願の銅メダル、母親へのプレゼントに涙|テレ東卓球NEWS:テレ東

伊藤美誠と母・伊藤美乃りさん PHOTO:Itaru Chiba

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<2025年5月17日(土)~5月25日(日)世界卓球選手権ドーハ大会(個人戦)/カタール>

「メダルを受け取って実感が湧きました」10回目の世界卓球にして自身初の女子シングルス銅メダルを獲得した伊藤美誠(24=スターツ)が、その喜びをかみしめた。

表彰式後のインタビューで彼女は、長い道のりを振り返りながら、新たな挑戦への決意を語った。

「勝った瞬間は今でも覚えている」初のシングルスメダルの感動

世界卓球2025ドーハ大会。女子シングルスで銅メダルを獲得した伊藤美誠は表彰式後のインタビューで、その喜びを語った。

「もちろん勝った瞬間というのは、今でも覚えているぐらいとても嬉しいことだったんですけど、メダルを受け取ってさらに実感が湧きました」

伊藤にとって、今大会は10回目の世界卓球出場。その集大成として初めて女子シングルスでメダルを獲得することができた。メダル決定戦での勝利は、彼女にとって特別な意味を持つものだった。

「今回対戦した選手にも5年ぶりに勝った。久しぶりに勝ったというのが世界卓球という大会で、本当に大事なメダル決定戦で勝つことができて、改めて嬉しいです。自分のことなんですけど、やっぱりすごいなと思いました」

今大会での成功の背景には、周囲のサポートがあったと伊藤は強調する。特に「チーム・ミマ」と呼ばれる彼女をサポートするスタッフたちの存在が大きかった。

「本当にいろんなことを挑戦したり、たくさんのことをやって挑戦できたことが良かったと思います。特に今年から大事にしている試合前の準備だったり、準備の段階が今大会も良かったと思います」

伊藤は自身の取り組みだけでなく、チームの支えについても感謝の気持ちを表した。

「自分自身も大切にしようと思っていますし、周りのサポートしてくれるチーム・ミマみんなが、そういうことを頭に置いてくれて準備をしっかりしてくれるので、たくさんのサポートのおかげで勝ち取ったメダルだと思います」

母親とのメダル約束「しっかりメダルを渡すことができて良かった」

伊藤はメダル獲得後、そのメダルを母・美乃りさんにかけるという感動的な場面もあった。母親との特別な絆について、彼女はこう語る。

「今回初めて、お母さんは世界卓球で一緒にメダルを獲りたいと取材で言っていたので、しっかりメダルを渡すことができて良かったと思いますし、一緒に獲ることができて良かったです」

記者から「親孝行になったんじゃないですか?」と問われると、「そうですね、なったと思います」と笑顔で答えた。

自分の卓球スタイルの再確認

孫穎莎(中国)との準決勝での対戦を通じて、伊藤は自分の卓球スタイルの有効性を再確認できたという。

「いつもはやられてばかりで、WTTの時は自分から色々やってミスして、相手が楽な状態で終わってしまっているんです。けど今回はちょっと粘れたと思いますし、スマッシュだったり変化だったり色々できている時は孫選手に対しても得点できています」

伊藤にとって10回目となる今回の世界卓球。その節目に最高の成績を残せたことへの思いを、彼女はこう語った。

「10回目というのもまず信じられないんですけど、その10回目の中で一番いい成績を残せて、やっぱりコツコツと頑張ってきた証があったなと思います。本当にたくさんの方に感謝したいです」

大会を通じての感想を問われると、「やるべきことは全部できたと思います。でもまだまだ悔しい部分もあります」と振り返った。

今後の展望について、伊藤は新たな挑戦への意欲を示した。

「また新しいいろんな挑戦をして、自分を高めていきたいです。本当にまだまだ挑戦することがあるので、コツコツと頑張っていきたいと思います」

最後にカメラに向けて銅メダルを披露する伊藤。10回目の世界選手権で初の個人メダルを獲得した彼女の挑戦は、これからも続いていく。

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