谷口徹の味わい深い14本 「915H」は卒業も「SM5」はやめられない…
◇国内男子◇東建ホームメイトカップ◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7069yd(パー71)
谷口徹のバッグの中身をチェックするのはいつもワクワクする。新旧含めた懐かしいクラブが入り乱れ、実に味わい深い14本が並ぶ。
ドライバーはピン「G430 LST」を継続。昨年は「G430 MAX 10K」や「G430 MAX」を使用していたが、いろいろ試して「LST」に落ち着いた模様だ。「慣性モーメントが大きすぎると曲げたいときの曲げる度合いが難しいから、かえって難しい時がありました」と昨年話していたのを思い出す。シャフトに挿すグラファイトデザイン「ツアーAD PT」はおそらく永久シード。
2本のフェアウェイウッド、テーラーメイド「ステルス2 プラス」(4W)と「ステルス2」(7W)は昨年から変わらず。一方でユーティリティをタイトリスト「GT2」へ。長年使ってきた同社「915H」は、ついに家に置いてきた。
「(GT2を)打っていたら前のやつが当たらなくなったから、慣れてしまって。最初はそんなじゃなかったんですけどね、しばらく使ったら良くなってきた」と簡単にはクラブを褒めない谷口節は健在。「(915Hを)しばらく使っていなかったら、今度はそっちが言うことを聞かなくなって、『もういっか』って」。10年以上使ってきたクラブのスイッチを決断した。細かい話ではあるが、ことしからアイアンを1本減らし、ユーティリティを21度と24度の2本体制に変更している。
アイアンは昨年までのスリクソン「ZX5 MkII」とヤマハ「RMX 116」コンボセットから、ヤマハ「RMX VD/R」に統一。今平周吾が使っていたツアーモデルで、評価は高い。
ロブウェッジはもはや骨董品にも近いタイトリストのボーケイ「SM5」。どうにもこうにも替えられないようで、東建の前に家のクラブ庫をひっくり返して、古いSM5を見つけてきたという。
「先々週の試合(シニア「ユニテックスシニアオープン」)で使ったウェッジが新品過ぎて、アプローチが寄らなかったんです。歴代使ってきたやつが5本見つかったんで、それを引っ張り出してきました。ほどよくスピンが入る」。SM5は2014年のモデルだが、まだまだエースウェッジとして健在。タイトリストのボール「プロ V1x」も最新から2代前の21年モデルから替えられないようだ。
噛めば噛むほど味の出る谷口徹の14本。またしばらく経ったら、そのバッグの中をぞいてみたい。
<谷口徹の14本> ドライバー:ピン G430 LST(10.5度) シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD PT(重さ60g台、硬さX)
フェアウェイウッド:テーラーメイド ステルス2 プラス(4番 16.5度)、テーラーメイド ステルス2(7番21度) シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD DI(重さ70g台、硬さX)
ユーティリティ:タイトリスト GT2(4番21度、5番24度) シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD DI ハイブリッド(重さ95g、硬さX)
アイアン:ヤマハ RMX VD/R(5番~PW) シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー(S200)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM10(52度)、タイトリスト ボーケイ SM5(58度) シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー(S200)
パター:オデッセイ ホワイトホット#5