【ネタバレ】「御上先生」最終話、千木良が決断 高石あかりが涙の告白「鳥肌モノ」
日曜劇場「御上先生」(TBS系・毎週日曜よる9時~)の最終話(第10話)が23日に放送され、隣徳学院に3年2組の生徒・千木良遥(高石あかり※高ははしごだかが正式表記)が取った決断に、SNS上では「号泣」「鳥肌モノ」「凄まじい演技」といった声が多数寄せられている。(以下、最終話のネタバレを含みます)
【最終話画像・ネタバレあり】「御上先生」生徒たちが新たな道へ…
「御上先生」は、教師として私立隣徳学院に赴任した東大卒のエリート文部科学省官僚・御上孝(松坂桃李)が、18歳の高校生たちを導きながら、腐敗した大人の権力に立ち向かう“大逆転教育再生ストーリー”。
ADVERTISEMENT御上は、隣徳学院・霞が関・永田町をつなぐ不正入学の闇を暴こうとしており、千木良はその不正に巻き込まれていた。自分が隣徳に不正入学していたことを知っていた千木良は、愛する妹や在校生の人生が壊れることを恐れ、「どうするか決めるなんてムリ……」と真実を打ち明ける決断ができずにいた。
父が不正に関与していた千木良 - (C)TBS御上は「『考える力』っていうのは答えを出すためだけのものじゃない。考えても考えても答えが出ないことを…投げ出さず考え続ける力のことだ」と生徒たちに伝える。その言葉に後押しされた千木良は、「わたしもひとつ『答えの出ない質問』を持ってる。それは、わたしのお父さんがやってはいけないことをやって、神崎(奥平大兼)がそれを知ってるということなの」とクラスメイトの前で打ち明ける。
「苦しいよ。この話をしているこの瞬間も家族を売っているっていう罪悪感で消えてなくなりたい。辛すぎて…息ができない…」と千木良。過呼吸気味になっている彼女の手を、友人である椎葉春乃(吉柳咲良)がそっと握る。
ADVERTISEMENT不正の内容を記事にしようとしている神崎に対して、「わたしのためにこの事実をもみ消されても、同じだけ苦しいのもわかってる。逃げ場なんてない、だとしたら逃げないしかない。だから神崎。わたしにはできないことをやって。報道はなにかってことだけ考えて」と伝えた千木良。勇気ある告白をした彼女は、椅子に座った後、大粒の涙を流していた。
最後は笑顔で - 千木良&椎葉の親友コンビ - (C)TBS不正が明るみになり、千木良は「どうしても隣徳卒業ってしたくなくて」と高卒認定試験を受けることを決断。「大学、自分の力で合格して、みんなと椎葉と正々堂々同期になりたいです」と前を向いていた。
千木良役の高石は、殺し屋女子コンビの活躍を描くアクション映画『ベイビーわるきゅーれ』シリーズでブレイク。現在、佐藤勝利(timelesz)とダブル主演を務めるドラマイズム「アポロの歌」に出演しており、2025年度後期のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」でヒロインを務めることも決定している。(編集部・倉本拓弥)
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俳優の風間俊介が23日、渋谷・NHKホールで行われた大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」ファンミーティングに出席。自身が演じる鶴屋喜右衛門の“含み笑い”のシーンがフィーチャーされると「本音と建て前を愛している人。裏でどう思っているのか、想像しながら見てほしい」と呼び掛けていた。イベントには安田顕、中村隼人、水野美紀、鉄拳も登壇した。
本作は、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴、東洲斎写楽らを世に送り出し“江戸のメディア王”として時代の寵児になった蔦屋重三郎(横浜流星)の生涯を描く物語。風間演じる鶴屋喜右衛門は、江戸市中の地本問屋のリーダー的な立ち位置で、新規参入を目指す蔦重の前に立ちはだかる存在だ。
ADVERTISEMENT鶴屋は、劇中で印象的な“含み笑い”を連発する。風間は爽やかな笑顔であいさつするが「今こうして笑っていますが、信じてくれますか?」と会場に呼びかけると「にこやかにしていますが、裏に何かあるかもしれませんよ」と客席を煽る。すると水野が「とても夢の国が好きな人とは思えない」と発言して笑わせていた。
そんな鶴屋を演じる風間は「本音と建て前を愛している人。裏でどんなことを考えているのか、想像しながら見てほしい」と言い、鶴屋が引手茶屋(客に女郎を紹介する案内所)の駿河屋(高橋克実)に階段から突き落とされ「覚悟しろや、この赤子面」と宣戦布告されるシーンに触れた。「鶴屋には鶴屋の正義がある。自分たちの立場からすれば、許せないという信念もある。一方で、蔦重側からすれば憎たらしい存在になる。だから僕が笑えば笑うほど憎たらしいと思ってもらえるように演じています。そう思ってもらえれば、それだけ鶴屋というキャラクターを愛してもらえていると思えるから」と前向きに捉えていることを明かした。
さらに風間は「たおやかに、しなやかに動くようにしています。そうすればより憎たらしく見えると思う」と役づくりについて語ると「鶴屋は、蔦重に会った瞬間から、彼の才能を認めていると思うんです。だからこそ参入させてはいけないと妨害する。大店としての背負うものがあるので、蔦重の自由さが羨ましいと思っているし、蔦重もこちらの立場を欲しがっているところがある」と蔦重との関係を分析した。
イベントの応募件数はおよそ5,900件、倍率はおよそ4倍だった。ファンミーティングの様子は3月30日午後5時よりBSP4Kで、4月12日午後5時10分よりNHK総合で放送される。(磯部正和)
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日曜劇場「御上先生」(TBS系・毎週日曜よる9時~)の最終話(第10話)が23日に放送され、昨年4月期に放送された日曜劇場「アンチヒーロー」の登場人物に“激似”なキャラクターが一瞬映り込み、一時騒然となった。(以下、最終話のネタバレを含みます)
【画像】「アンチヒーロー」長谷川博己&北村匠海が演じた明墨&赤峰
「御上先生」は、高校教師となった東大卒のエリート文科省官僚・御上孝(松坂)が、私立隣徳学院3年2組の生徒たちを導きながら、汚い大人たちの権力によって子供たちが犠牲になっている現実に立ち向かう“大逆転教育再生ストーリー”。最終話では、3年2組の生徒たちが卒業の日を迎え、御上が最後の授業を行った。
ADVERTISEMENTエンディングでは、国家公務員の採用試験会場で殺人事件を起こした真山弓弦(堀田真由)の裁判シーンが描かれ、傍聴席には御上と卒業生の神崎拓斗(奥平大兼)&次元賢太(窪塚愛流)が座っていた。
注目すべきは、真山の近くに座っていた2人の男性。一人は口元に髭をたくわえ、椅子に深く腰掛けており、もう一人はセンター分けの若い男性で、胸元には弁護士バッジが確認できる。この2人が、「アンチヒーロー」の主人公である弁護士・明墨正樹(長谷川博己)と、同僚の赤峰柊斗(北村匠海)にそっくりなのだ。
「アンチヒーロー」は、「御上先生」の飯田和孝プロデューサーや演出の宮崎陽平が手がけた作品。真山役の堀田は、明墨の弁護士事務所で働く弁護士・紫ノ宮飛鳥役を務めるなど、本作と共通点が多い。SNSでは「長谷川さんと北村さんっぽい人が座ってる」「同じ世界線っぽい」「全然気が付かなかった」「3人がマルチバース状態」と細かいネタに反応した視聴者の声が投稿されている。(編集部・倉本拓弥)
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俳優の岡田将生が3月13日、NHK放送センターで行われたドラマ「地震のあとで」(NHK総合で4月5日スタート、毎週土曜夜10時~10時45分・全4話)完成試写会に橋本愛、唐田えりか、演出の井上剛、制作統括の山本晃久と共に出席。アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』(2021)以来となる村上春樹原作作品への出演に思いを語った。
本作は、作家・村上春樹が1995年に起こった阪神淡路大震災のあとに綴った4つの連作短編を原作にした物語。阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、東日本大震災、コロナ禍、そして現在へ続いていく悪夢ともいえる負の連鎖を断ち切り、その先に回復を祈るドラマとして制作された。脚本を、映画『ドライブ・マイ・カー』でも濱口竜介監督と共に脚本を担当した大江崇允が務める。
ADVERTISEMENT岡田が主演を務める第1話「UFOが釧路に降りる」の舞台は1995年の東京。阪神淡路大震災のニュース映像を、瞬きをすることなくジッと見つめる妻の未名(橋本)を心配しながらも声を掛けられずにいる夫の小村(岡田)。その後、未名は忽然と姿を消し、小村はわけのわからないまま後輩に依頼された届け物を持ち、釧路に旅立つ。
岡田は、極力説明が省略された物語に「台本を読んでいても、答えが見つからないまま日々が過ぎていくなか、井上監督と試行錯誤しながら作品に臨みました」と撮影を振り返る。岡田にとって、カンヌ国際映画祭脚本賞や、アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』以来、2度目の村上春樹原作の映像作品出演となるが「『ドライブ・マイ・カー』では、役と共に行き着く先に何があるのかがわからないなか、役柄として現場に立ち続けるのは心身共にくるものがありました」と苦悩の日々だったことを明かす。
また村上作品への出演について岡田は「ほかの方の台本や原作を読むと、ある程度の道筋が見えるのですが、村上春樹さんの本に至っては、まったく道筋が見えない。人は存在しているのですが、その人自体が見えてくるまで、ものすごく時間がかかる。台本と向き合う時間が長くなるんです」と特徴を挙げると「必然的に、難解な本をどう作っていけばいいのかと、現場でみんなで話し合いながら作ることになる。その時間が僕はとても大好きなので、結果的には特別なものになっていると思います」と語っていた。
ADVERTISEMENTさらに岡田は「台本を読んでもすべてを理解できない状況で、撮影期間中もずっと物語の意味が頭のなかでぐるぐる回っている感じがしていました。いまも自分のなかで答えが出ていないのですが、それが村上春樹さんの作品なのかなと思うんです」と率直な胸の内を明かし、「人生とは何か、人とは何かということをずっと自分に問いかけてくれる作品になっていると思うので、そういう風にみていただけたら嬉しいです」と呼び掛けていた。(磯部正和)
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俳優の橋本愛が3月13日、NHK放送センターで行われたドラマ「地震のあとで」(NHK総合で4月5日スタート、毎週土曜夜10時~10時45分・全4話)完成試写会に岡田将生、唐田えりか、演出の井上剛、制作統括の山本晃久と共に出席。2010年公開の映画『告白』で共演した岡田との再会を喜ぶとともに、阪神淡路大震災との距離感について話すなか、涙を流す場面もあった。
本作は、作家・村上春樹が1995年に起こった阪神淡路大震災のあとに綴った4つの連作短編を原作にした物語。岡田、唐田と共に第1話「UFOが釧路に降りる」に出演した橋本は、東京に暮らし、震災直後に夫の前から姿を消す未名を演じた。
ADVERTISEMENT未名は、瞬きすることなく震災の報道番組をじっと見つめるなか、ある日突然、夫・小村(岡田)に書き置きを残して家を出ていく。橋本は「未名は、セリフがほとんどない役で、佇まいのなかにいろいろな言葉や思いが詰まるように頑張って演じました」と語る。
また橋本は作品の特徴として「被災した人々の話ではなく、実際の地震と距離のある人たちを描いていることが興味深い」と述べると「それは私自身に重なるところで、東日本大震災も、熊本地震も、能登の地震も直接の被災地にはいませんでしたし、阪神淡路大震災のときは生まれていませんでした。その意味で登場人物たちと同じような距離感なんです。この国には、そういう立場の人の方が多いので、その距離感のなかで、自分の意識と体がどう変化していくか、どう揺れ動いていくかを感じながら台本を読みました」と作品へのアプローチ方法を語っていた。
夫役の岡田とは、湊かなえの同名小説を映画化した『告白』(2010)で共演している。橋本は「私が中学生の役で、岡田さんが先生という関係性だったのですが、大人になって再会できたのは本当にすごく嬉しかった」と笑顔を見せると「一つの答えを明示するような作品ではないので、岡田さんが演じた小村という役は、めちゃめちゃ大変だろうなと思えるような難役。そのなかで、岡田さんの立ち振る舞いや声に、言語化していない世界観が乗っていたような気がして、それを聞いているのが心地よかったです」と岡田の芝居を称賛する。
ADVERTISEMENT岡田も「時を経てこうして夫婦として共演させてもらうのは大変光栄でした」といい、「僕自身の変化も彼女に見せたいなという思いもあり、緊張感がありました。橋本さんは今回セリフがない役でとても難しかったと思いますが、彼女がテレビを観ている先に何があるのかを想像させてくれるお芝居を見て、共演出来て良かったなと思いました」と語っていた。
またこの日は、役を演じることで30年前に起きた阪神淡路大震災との距離感に変化があったのか? という質問が登壇者に投げかけられた。橋本は「私は1996年生まれなので、ちょうど震災の1年後に生まれたんです」と前置きすると「阪神淡路大震災で私たちの景色や全てが確固たるものでもなく、安全なものでもないということがみんなの意識のなかに植え付けられたあとに生まれた世代なので、日々生きているなかでこの景色も諸行無常で、常に移り変わりゆくものだという感覚は、生まれたときからというか、物心ついたときからあったんです。地震のあとの余波の上に私たちの命というか、人生があるんだなということに改めて気づかされました」と話すと、言葉に詰まって大粒の涙を見せるシーンも見られた。(磯部正和)
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阿部寛が主演を務める、TBS系日曜劇場「キャスター」(4月13日よる9時~)の主題歌が、現役高校生シンガーソングライター・tuki.(ツキ)の歌う「騙シ愛」に決定した。
「キャスター」は、テレビ局の看板報道番組を任された1人のキャスターが、闇に葬られた真実を追い、悪を裁いていく完全オリジナルストーリー。“世の中を動かすのは真実!”をモットーとする型破りで破天荒なキャスター・進藤壮一を阿部が演じ、永野芽郁、道枝駿佑が主要キャストを務める。
ADVERTISEMENTtuki.は13歳からTikTokで弾き語りの投稿を始め、現在高校1年生ということ以外は明かされていない謎のシンガーソングライター。デビュー曲「晩餐歌」が各音楽チャートを席巻し、2024年12月には「第66回輝く!日本レコード大賞」で特別賞を受賞、第75回NHK紅白歌合戦にも初出場を果たした。
「騙シ愛」は自身初の連続ドラマ主題歌となり「人は秘密と嘘を抱えて生きているものだと思います。時にはその嘘の背景に愛があり、だからこそ人と人がともに生きるのは難しい。ジェットコースターのように目まぐるしく展開する『キャスター』の台本を読みながら、日々考えていたことを「騙シ愛」という楽曲にしました。私が初めて主題歌に挑戦する作品が『キャスター』であることをとても光栄に思います。毎週『騙シ愛』がどんな風にドラマの一部になるのか、今から楽しみです」とコメントしている。
tuki.が主題歌を担当また、伊與田英徳プロデューサーは、楽曲について「初めて曲を聞いた時、私の思っていることをバシッと射貫かれ、衝撃を受けたのを今でも覚えています。メロディーも、歌詞も、何といってもあの彼女の歌声が、一度聞いただけなのに、頭の中をループしていました。それからは、その曲からイマジネーションをいただいて、ドラマを作らせていただいています」と明かしている。
ADVERTISEMENT本作にはそのほか、高橋英樹、岡部たかし、音尾琢真、宮澤エマ、菊池亜希子、玉置玲央、キム・ムジュン、月城かなと、加藤晴彦、ヒコロヒー、堀越麗禾(市川ぼたん)、加治将樹、谷田歩、内村遥、馬場律樹らが出演。
また、動画配信サービスU-NEXTとNetflixで「キャスター」が国内配信されることが決定。Netflixでは国内で配信後、順次世界各国での配信が決定している。さらに民放公式テレビ配信サービスTVer、TBS FREE では見逃し配信される。(編集部・入倉功一)
U-NEXT:各話初回放送直後配信 Netflix:日本国内は4月14日(月)より配信開始その後、海外にて順次配信
TVer/TBS FREE:各話初回放送終了直後から最新話を1週間無料配信
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横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほかで放送中)で戯作者・朋誠堂喜三二(平沢常富)を演じる尾美としのりが役づくりを振り返り、撮影時に着用する“ふんどし”へのこだわりなどを明かした。
本作は貸本屋から身を興し、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴、東洲斎写楽らを世に送り出し、江戸のメディア王として時代の寵児となった蔦屋重三郎(横浜)を主人公にしたストーリー。尾美の演じる平沢常富(朋誠堂喜三二)は、出羽国久保田藩(秋田藩)の藩士で、のちに蔦重(横浜流星)の最大の協力者となる戯作者。吉原にも出入りし、「宝暦の色男」の異名を誇った遊び人の顔を持つ……という役どころ。
ADVERTISEMENT9日放送・第10回まではほんの一瞬映り込むような登場の仕方で話題を呼んだ尾美だがこれ以降、本格登場といった感で徐々に出演シーンが増えている。大河ドラマには「草燃える」(1979)に始まり、「北条時宗」(2001)、「平清盛」(2012)、「おんな城主 直虎」(2017)、「麒麟がくる」(2020~2021)などに出演してきたベテランでもあり、こだわりも強い。
尾美は「今回は江戸時代が舞台。現場に向かう時はずっと落語の廓話(遊郭や遊里に関する落語)を聞きながら移動しています。江戸弁に自然と馴染めるようにしているんです。例えば『らりるれろ』はちょっと舌を巻いて話すとか。あと細かな所作も気にしていますが特に季節。今は何月くらいで暑いのか寒いのか。そういうことで(季節を感じる動きを違和感なく)自然にできたらいいなって」とアプローチに触れる。
宝暦の色男という設定についても「今回で言えば吉原に通い慣れていて、遊び方がうまいんだっていう意識で演じています。いい男っていうよりは“この人遊び慣れているな、綺麗な遊び方をしているな”っていうのが伝わればいいなって。ただ自称という設定ですけどね(笑)。相手に楽しんでもらって自分も楽しむ。そういう色男だと解釈してやっています」と平沢を分析する。
ADVERTISEMENT平沢には共感できるところも多いといい、「僕自身も台本を読んで、この人すごく素敵な人だな」としみじみと話す。「物事をはっきりさせないところが好きだったりします。“楽しければそれでいいんだよ”ってセリフがあって、そういうところも好きです。素敵な言葉を持っていて、素敵な人柄を持った人だと思います」と憧れる一方、「あまり思いつめて仕事をしないところは僕と似ていると思います」とシンパシーを寄せる。その上で「僕自身は仕事はあんまり好きではない。恥ずかしいんです、人前でお芝居をするということが」と謙遜しながら笑顔を見せた。
また、過去に出演したテレビ時代劇「鬼平犯科帳」(フジテレビ)での火付盗賊改方同心・木村忠吾役を振り返り、「彼と似た役だと思いました」とも話す。「同じ時代ということで長谷川平蔵宣以とも(ドラマの中で)お会いしたかったですね。彼が『本所の銕(てつ)』と呼ばれていた時代ですね」としみじみ回顧。
「鬼平犯科帳」以降、今も行っている時代劇出演の際のこだわりがふんどしであるとも明かし、「鬼平の時に撮影中に映り込みとか何かあってはいけないって(衣装の下に)ふんどしを穿いて演技をしていたんです。今回もふんどしを穿いていて、今日も私服の下はふんどしです。下着のラインが出てはいけないとか考えてそうしているんです。特に今回は吉原です。何か(アクシデントが)あって見えても、“でもふんどしだし”と安心できるようにしようって」と明かす。
ADVERTISEMENTまた尾美は「朝、家からふんどしをつけて出るんです。ふんどし穿きながら、俺何やってんだって、冷静になる瞬間もありますよ。いい歳こいてなんで俺はふんどしをつけているんだって」と笑うが、そのふんどしが実は妻のお手製であることも紹介。「女房に作ってもらったんです。僕が今つけているのは白のふんどし。時代劇の時は大体ふんどしを穿きます。時代劇をやるとうちの物干し場にはふんどしが吊るされるんです(笑)」
時代劇出演の際にふんどしを着用するようになったのは「鬼平犯科帳」で共演した中村吉右衛門からの教えによるものだったそうで「吉右衛門さんと共演させていただいた時に、そういう風にしたほうがいいって教わったんです。お弟子さんもそういう風にされていましたから、僕も真似させていただいたんです。20代の頃からずっとそうさせていただいています」とそのきっかけを回顧する。
普段ふんどしを着用することは……? との問いには「普段はつけていないです。撮影の時だけです」と苦笑い。「通気性はいいけど、トイレの時は大変ですよ。今も撮影中トイレに行くとなると面倒臭いんです。ふんどしを抜いて肩にかけないといけないので(笑)」と意外な苦労話も明かしていた。(取材・文:名鹿祥史)
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23日に放送された日曜劇場「御上先生」(TBS系・毎週日曜よる9時~)の最終話(第10話)に、同局で今クールに放送された連続ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」「まどか26歳、研修医やってます!」の隠しネタが仕掛けられていたことが明らかになった。(以下、最終話のネタバレを含みます)
【最終話画像・ネタバレあり】「御上先生」生徒たちが新たな道へ…
「御上先生」は、高校教師となった東大卒のエリート文科省官僚・御上孝(松坂)が、私立隣徳学院3年2組の生徒たちを導きながら、汚い大人たちの権力によって子供たちが犠牲になっている現実に立ち向かう“大逆転教育再生ストーリー”。最終話では、3年2組の生徒たちが卒業の日を迎え、御上が最後の授業を行った。
ADVERTISEMENT隣徳学院・霞が関・永田町がつながっていた不正入学の証拠を揃えた御上は、日本の教育のシステムを変えるべく“プランオカミ3”を発動。報道部の部長である神崎拓斗(奥平大兼)が不正入学の闇を暴く記事を執筆し、東都新聞で新聞記者を務める父親に記事を提供した。
劇中に登場した東都新聞では、「隣徳学院 裏口入学発覚」と不正を伝える記事が一面を飾っていた。隠しネタはその隣の記事に仕掛けられており、「住宅地にクジャク出没 警察が保護、ケガ人なし」という見出しで、第一発見者は医療関係者のまどか(26)だった。
ドラマの演出を務めた宮崎陽平監督は、隠しネタを発見したファンの投稿を引用して「よくお気付きで!クジャク逃亡の記事が実は横に…発見者はまどかさん26歳」と自身のXにポスト。SNSでも「細かすぎるネタ」「激アツコラボ」など粋な演出に反応する視聴者が見られた。
「まどか26歳、研修医やってます!」は芳根京子が医師1年目のイマドキ研修医・若月まどかを演じた作品で、18日に最終話が放送された。「クジャクのダンス、誰が見た?」は広瀬すず主演のクライムサスペンスで、28日(金)に最終話を迎える。(編集部・倉本拓弥)
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