米民主党、支持者6割が指導部交代望む 「経済に焦点を」=調査
[ワシントン 19日 ロイター] - ロイター/イプソスの世論調査で、民主党支持者の多くが指導部交代を求めていることが分かった。現指導部は経済問題に十分焦点を当てておらず、トランスジェンダーの権利や電気自動車(EV)などの問題に重点を置きすぎていると感じている人が多いことが示された。
民主党は来年の中間選挙で共和党による議会支配の打破を目指すが、支持者は議員らが家計支援といった有権者にとって重要な問題に注力していないと考えている。
調査では、民主党支持者の約62%が「党指導部は新しい人材に交代すべき」という意見に賛成。反対は24%にとどまった。
共和党支持者のうち、党指導部を交代させるべきと答えたのはわずか30%だった。
調査は11─16日に全米各地およびオンラインで4258人を対象に実施。うち民主党支持者は1293人だった。
A bar chart showing how Democrats view their party調査結果を閲覧した民主党ストラテジストは、支持者のメッセージは明確だと指摘。民主党系調査会社フューチャー・マジョリティのマーク・リドル代表は「有権者はしびれを切らしている」とし、「彼らは選挙で選ばれたあらゆるレベルの公職者が生活費、日々の基本的な問題、物価高といった問題に取り組むことを望んでいる」と述べた。
経済政策を巡る党の優先事項に対する不満は、若年層の間でより顕著だった。
A range chart showing the difference between personal priorities and perceived party priorities among Democrats一方、トランスジェンダーの権利などの問題を党が重視しすぎる傾向があるとの見方も示された。トランスジェンダーのアスリートによる女子スポーツ参加を認めることを優先すべきと答えたのはわずか17%だったのに対し、党指導部がこの問題を優先課題と考えていると思うとの回答は28%に上った。
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Jason Lange is a Washington correspondent focused on political data. Send tips to [email protected]