「楽しい日本の道筋打ち出さず」自民・高市氏 党大会の首相演説にXで苦言 党歌も掲げる
インタビューに応じる自民党の高市早苗前経済安全保障担当相
自民党の高市早苗前経済安全保障担当相は11日、X(旧ツイッター)で、石破茂首相(総裁)の9日の党大会演説について「控えめで、首相が目指しておられるという『楽しい日本』への道筋やパンチの効いた政策メッセージは打ち出されませんでした」と振り返った。
「被災者に思い致してと拝察」
理由について、高市氏は「山林火災や各地の震災や豪雨で被災された方々に思いを致してのことだと拝察します」と指摘した。
その上で、党大会で斉唱された党歌に言及し「党歌の2番と3番の前半部分が特に好きです。本来の自民党らしさを感じます」と書き込み、該当する歌詞を掲載した。
「2番 われらの愛する われらの子らへ われらは遺す われらの心 すぐれた昔の 文化を伝え(後略)」
「3番 われらの山も われらの海も われらの宝 われらのいのち(後略)」
小林鷹之氏も「楽しい日本、道筋なく」
首相は9日の党大会演説で、野党時代を振り返り「あの時の謙虚さを取り戻したい」と述べ、岩手県大船渡市の大規模山林火災の被災地について「寒い中で体育館で雑魚寝、そのようなことがあっていいはずがない」などと訴えていた。
演説を巡って評価は二分されており、小林鷹之元経済安全保障担当相も記者団に「楽しい日本をつくるための具体的な道筋が感じられなかった」と指摘している。
また、高市氏は当選2回の30代だった頃、党大会で党歌を斉唱する際、ピアノ伴奏したことがあったという。Xに「光栄でうれしかった」と投稿した一方、「この年になると党大会のようなイベントでは出番がなく、何の役にも立たないので、少し寂しい。シニア議員バンドを出し物にする際には、ドラムスをお受けしますね」と書き込んだ。
高市氏は大学時代、ヘビーメタルバンドのドラマーだった。