独政府、マスク氏の極右政党支持を非難 「選挙介入にあたる」
ドイツ政府は30日、米起業家のイーロン・マスク氏が来年2月に行われるドイツの総選挙に影響を及ぼそうとしていると非難した。11月、ワシントンDCで撮影(2024年 ロイター/ALLISON ROBBERT/Pool via REUTERS)
[ベルリン 30日 ロイター] - ドイツ政府は30日、米起業家のイーロン・マスク氏が来年2月に行われるドイツの総選挙に影響を及ぼそうとしていると非難した。
マスク氏はトランプ次期米政権で要職に就く見通し。自身のソーシャルメディアXに「ドイツを救えるのは極右政党『ドイツのための選択肢(AfD)』だけだ」と投稿したほか、独紙ウェルト・アム・ゾンターク紙への寄稿でもAfDへの支持を改めて表明した。 もっと見る
独政府報道官はマスク氏のAfDへの支持について「国内情報機関が右翼過激主義の疑いで監視し、一部がすでに右翼過激主義と認定されている政党への投票を勧めるものだ」と指摘。「マスク氏がXへの投稿や寄稿を通して連邦選挙に影響を及ぼそうとしているのは事実だ」と述べた。
マスク氏には自身の意見を表明する自由があるとしながらも、表現の自由には「最大のナンセンス」も含まれるとした。
野党・キリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首は独紙フンケに対し、マスク氏のコメントは「押し付けがましく、傲慢(ごうまん)だ」と語った。メルツ氏は次期首相として有力視されている。
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