イヤホンの長時間使用広がり「耳カビ」注意 猛暑で耳の中が蒸れ繁殖「治療が大変」

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 9月に入っても異例の暑さが続いていますが、通勤している間に着けている人も多いイヤホンに思わぬ落とし穴が潜んでいます。

猛暑でイヤホン蒸れ「耳カビ」注意

20代〜40代の半数以上はイヤホンを長時間使う傾向
10代 「いつも着けてます。(一日)4時間くらいは使ってる。同僚とかにイヤホン着けすぎで血が出ちゃったという話を聞いた」

 ワイヤレスタイプの普及が進み、通勤・通学中だけではなく、日常のさまざまな場面で着ける人が増えているイヤホン。特に20代から40代の半数以上は、イヤホンを長時間使う傾向が広がっています。

 コロナ禍以降、オンライン会議が増えたことで、イヤホンやヘッドホンの一日の平均使用時間は10人に1人が3時間以上。1.1%が12時間以上も使っているというデータもあります。

 蒸し暑い今の時期、長時間イヤホンを使用することで注意が必要なのが「耳カビ」です。

20代 「耳から液みたいなのが出てきて、かゆくて。密閉されるゴムの(イヤホン)だったので、夏に発症しました」
慶友銀座クリニック 大場俊彦院長 「外耳炎ですね。夏になってくると、特にばい菌が増えてくる。きょう(先月4日)は午前中に3人くらい(患者が)いた」

 耳の穴の中が蒸れることでカビが繁殖。それが原因となって外耳炎が発症する危険性が高まるといいます。

「(Q.どのような症状?)かなりかゆみがあり、どうしても耳を自分でかいてしまう。痛みも強い。(放置して)すごく炎症がひどくなったり、実はカビが生えていて(カビは)ドロッとしているので、中の方まで生えていることある。それで(カビを)取っても、また出てくる。カビになってくると、治療が本当に大変になる」

 治療には最低でも1週間から2週間ほどかかるという、耳カビによる外耳炎。そこで耳を「塞がない」イヤホンが注目されています。

 都内の大型家電量販店では、夏に入り耳を「塞がない」イヤホンの売り上げが伸びています。代表的なのが、音の振動を頭の骨を通して伝える「骨伝導」イヤホンです。

ヨドバシカメラ 中浦雄太グループリーダー 「骨伝導なんですけど、迫力のある低音再生を実現している。動いても安全で、汗とか防水性能も付いている。スポーツをしながら汗をかいても壊れにくい設計」

 骨伝導ではなく、スピーカーから音が出るタイプのイヤホンもあります。耳に掛けるだけで使用することができます。耳のふちに軽く引っかけるだけで装着できるイヤーカフタイプも人気を集めています。

「(Q.電車など静かな所で使える?)スピーカーは自分の耳に非常に近い所まで位置として設定されているので、あまり過度な大きい音量の再生をしなければ、他のお客様にご迷惑をかけるようなことはない」

(「グッド!モーニング」2025年9月2日放送分より)


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