マーベル『ファンタスティック4』名優ジョン・マルコヴィッチの出演カット|シネマトゥデイ

画像は『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』より - (c) 2025 20th Century Studios / (C) and TM 2025 MARVEL.

 マーベル・スタジオ最新作『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(7月25日日米同時公開)から、『マルコヴィッチの穴』などで知られる名優ジョン・マルコヴィッチの出演シーンがカットされた。メガホンを取ったマット・シャックマン監督がVarietyに認めた。

【動画】予告編にも登場していたジョン・マルコヴィッチ(01:19ごろ)

 今年2月に公開された第1弾予告編にも映っていたマルコヴィッチは、原作コミックにも登場するファンタスティック4のヴィラン・レッドゴーストを演じていたといい、映画の序盤に彼の出番が予定されていたとのこと。

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 シャックマン監督によると、マルコヴィッチの出番がなくなった理由はストーリー構成の都合で「最終的に編集室で削られた要素はたくさんありました」と告白。「1960年代のレトロフューチャーな世界観を構築し、ヴィランを紹介し、4人の主人公を個人でもチームとしても描き、さらに子どもの存在を取り入れる……全てをバランスよく盛り込むには、最終版でどうしても削らなければならない要素が出てきたんです」と語り、「最終版に彼を入れられなかったのは本当に心が痛みました」と苦渋の決断を振り返った。

 シャックマン監督は、過去にマルコヴィッチと映画『カットバンク』(2014)でタッグを組んだ経験があり、「彼は私が最も好きな人間の一人で、最もインスピレーションを受けた人物です」と尊敬の念を抱いている。本作でも「本当に素晴らしい演技を披露して、全力を注いでくれました」と絶賛しており、「俳優・監督として舞台と映画の両方で残してきた功績、圧倒的な映画俳優としての実力ーー。彼が出演してくれたことは本当に光栄でした」と感謝を述べた。

 構成上の理由で出番がカットされるのは、映画ではよくあること。マーベル・スタジオ作品では、昨年大ヒットした『デッドプール&ウルヴァリン』で、ライアン・レイノルズの親友であるロブ・マケルヘニーのカメオシーンが、「もともと構成していた内容では上手くハマらなかった」という理由で丸ごと削られていた。(編集部・倉本拓弥)

「ファンタスティック4:ファースト・ステップ」特報|2025年夏劇場公開! » 動画の詳細

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「Ghosts of Hiroshima」を映画化するジェームズ・キャメロン監督 - Dave J Hogan / Dave J Hogan / Getty Images

 第二次世界大戦中に2度の原爆投下を生き延びた日本人男性・山口彊(やまぐち・つとむ)さんなどをフィーチャーしたノンフィクション「ゴースツ・オブ・ヒロシマ(原題) / Ghosts of Hiroshima」の書籍予告が米公開された。原爆投下から80年を迎える現地時間8月5日(日本時間8月6日)に刊行される。

【動画】音楽はハンス・ジマー「Ghosts of Hiroshima」書籍予告

 山口さんは、仕事で広島へ行って被爆し、列車に乗って戻った長崎でも被爆した二重被爆者である。作家チャールズ・ペレグリーノによる本書は、何年にもわたる法医学的考古学調査と、200人を超える被爆者およびその家族へのインタビューに基づき執筆された。本書は『タイタニック』『アバター』のジェームズ・キャメロン監督によって映画化が予定されており、キャメロン監督は15年以上にわたって企画を構想している。

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 書籍予告のナレーションを担当しているのは、『地獄の黙示録』などで知られる俳優マーティン・シーン。同作での印象的なナレーションが決め手となり、キャメロン監督のラブコールで実現した。音楽は、映画音楽の巨匠ハンス・ジマーの楽曲が使用され、“原爆の父”と呼ばれた米物理学者ロバート・オッペンハイマーの有名な一節「我は死なり 我は世界の破壊者なり」も収録されている。

 映画化企画は初期段階だが、キャメロン監督は「スティーヴン・スピルバーグが『プライベート・ライアン』でホロコーストやノルマンディー上陸作戦をそのまま映したように、広島と長崎で起きたことを容赦無く描きたい」とDeadlineに宣言。製作には、原作者のペレグリーノをはじめ、日本側の専門家や、本書に協力した被爆者遺族が協力するほか、日本のプロデューサーが参加する可能性も示唆している。(編集部・倉本拓弥)

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遠野なぎこさん(2014年撮影)

 17日、俳優の遠野なぎこさんが亡くなったことを、本人の公式ブログを通じて親族が報告した。45歳だった。

 ブログでは、親族一同名義で「このたび、遠野なぎこ(享年45歳)が永眠いたしましたことをご報告申し上げます」と報告。死因について「故人の名誉のため、死因についてもご説明申し上げます。 現在、警察の見解によりますと、事故によるものであり、自死ではございません」と伝えた。

 さらに「故人は、生前も大切な愛猫のために日々懸命に生きておりました。 どうか、皆さまにおかれましても、その想いをご理解いただけますと幸いです」と続け、「故人が生前大切にしておりました愛猫は無事に保護され、現在は安心できる環境で元気に過ごしております。 どうぞご安心ください」と報告した。

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 そのうえで「突然のことで、関係者の皆さまにはご心配とご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。 あわせて、これまで故人を支えてくださった皆さまに、心より御礼申し上げます」と感謝。

 「葬儀につきましては近親者にて執り行う予定です。 ご理解とご配慮を賜りますようお願い申し上げます」と明かし「故人は俳優業に真摯に向き合い、さまざまな困難と闘いながら、懸命に生き抜いてまいりました。 その姿を、私たち親族一同、深く尊敬し、心から誇りに思っております」と結んでいる。

 遠野さんは1979年生まれ、神奈川県出身。幼少期から子役として活躍し、特撮ドラマ「鳥人戦隊ジェットマン」などに出演(青木秋美名義)。1994年の「大家族ドラマ・嫁の出る幕」から遠野凪子を名乗り、大河ドラマ「八代将軍 吉宗」(1995)やドラマ「未成年」(1995)などに出演。1999年に連続テレビ小説「すずらん」でヒロイン・常盤萌を演じて人気を博した。2001年公開の映画『日本の黒い夏 冤罪』で映画批評家協会新人賞を受賞。2010年に現在の芸名に改名。飾らない本音と歯に衣着せぬ発言でバラエティー番組でも活躍した。(西村重人)

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