米2月PPIは横ばい、関税の影響で今後は上昇の可能性

米労働省が13日発表した2月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比で予想外に横ばいだった。2022年2月、米ペンシルベニア州フィラデルフィアのマーケットで撮影(2025年 ロイター/Hannah Beier)

[ワシントン 13日 ロイター] - 米労働省が13日発表した2月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比で予想外に横ばいだった。ただ、今後数カ月で輸入関税により物価価格が上昇すると見込まれるため、この基調は持続しない可能性が高い。

エコノミスト予想は0.3%上昇だった。

1月は前回発表の0.4%上昇から0.6%上昇に上方修正された。

前年比では3.2%上昇。1月は3.7%上昇だった。

エコノミストらは、消費者のインフレ期待を急上昇させたトランプ政権による一連の関税措置が、今後数カ月以内にデータに表れ始めると予想している。

ただ現時点では物価上昇圧力が緩和していることから、米連邦準備理事会(FRB)は3月18─19日に開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決めるとみられている。

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