Pixel 9a vs. iPhone 16e。もはや風物詩となったGoogleの比較広告が登場
やっぱり気になるのはこの2機種。
スマートフォンはハイエンドからエントリーモデルまで幅広くラインナップはあれど、やはり注目されるiPhoneとPixel。今年はApple(アップル)がSEを廃止して、iPhone 16eを登場させたことでPixel aシリーズと同列でそのスペックが比較しやすくなりました。そんな中、Google(グーグル)公式からiPhone 16eとPixel 9aを比較する投稿が公開されました。その内容について詳しく見てみましょう。
どうしてiPhone 16eのPixel 9aが注目されているのか
新しいスマートフォンを買おうと思っている人は、まずこの2モデルを見て他を当たろう、あるいはこの2モデルのどちらかを買うぞ と決めている人が多いかもしれません。最新シリーズをできるだけ安い価格で手に入れたい人にとってこ2モデルは、やはりチェックしておきたいところ。
なんといってもハードに十分な性能を備えていながら、2モデルともにAI機能がデフォルトで搭載されている。それでいてコスパに優れている(円安でその恩恵はやや薄いところですが…)というのは、ポイントが高いところです。
GoogleはPixel 9aとiPhone 16eをどう比較したのか
それぞれのモデルをGoogleがどう比較して、どこはAppleに勝ってるぞとアピールするのか、それぞれの比較を見ていきます。
まずはハードウェアの比較です。Googleは大きくて明るいディスプレイ、大容量のバッテリー、デュアルカメラ(iPhone 16eはシングルカメラ)という点を強調しています。さらに本当に重要な違いは編集時に現れるとして、Pixelの機能であるARを使って複数の写真を合成(Add Me)と複数の表情からベストショットを合成(Best Take)が生成AIを活用したドラッグ&ドロップ編集(Magic Editor)が紹介されています。
次にAIの比較について触れていて、PixelではGeminiがGoogle純正アプリに深く統合されている点を強調しています。Googleはここで、Siriが自然言語での会話をサポートしていないことを指摘し、Gemini Liveと比較しています。また、Gemini以外にもかこって検索(Circle to Search)や、通話アシスタント機能(自動通話応答や保留時の対応など)が強みとしています。
合わせて言語対応についても触れていて、Geminiは、Pixel 9aが販売されているすべての国に対応した45言語をサポートしているのに対し、Apple Intelligenceは9言語のみと指摘して、その対応範囲の広さもアピールしています。
ソフトウェアのアップデート保証については、Pixel 9aが7年間のアップデート保証である一方、Appleは「5年間の保証」としている(実際にはそれ以上のこともある)と説明しています。最終的にGoogleは価格でもPixelが買っているとアピール。Pixel 9a(128GB)は499ドル(7万9900円)からで、iPhone 16eは599ドル(9万9800円)からで、価格だけ見るとやはりPixelに分があるのは確かです。
毎年比較広告を出しているGoogleさん
これまでGoogleは、PixelとiPhoneの比較をたびたび行なってきました。特に有名なのは、2019年に展開された「iPhone X vs. Pixel 3aのNight Sightキャンペーン」でした。今回、Pixel 9a vs. iPhone 16eというより近いモデルで比較が実施公開されました。
Googleはここで控えめに前段としてこう述べています(翻訳・強調は筆者による)。
Obviously, we’re big Pixel fans. So let’s step away from the subjective stuff – like how the Pixel 9a color choices are way more fun and the design is cooler – and look at the facts.
もちろん、私たちはPixelの大ファンです。でも今回は主観的な要素――Pixel 9aのカラーがもっと楽しくて、デザインもかっこいいという話…は脇に置いて、事実を見てみましょう。
継続的に比較広告を提供してきたGoogleにとって、今回は特にiPhoneを強く意識した内容になっていると感じました。特にスマートフォンが成熟してハード面、ソフト面、そしてAI面でも大きな違いが見えづらくなっています。それぞれの強みを並べた上で、最後の選択はあなた次第です。というメッセージを強烈に感じました。関税やら円安で価格に右往左往する日は続きそうですがあなたはいつ何を買いますか?
Source: 9to5Google, Google