【ケニアの喫茶店】ふと出会った “超ストロングスタイルなコーヒー(約55円)” の店 / カンバ通信:第452回
ジャンボ〜! チャオスだよ。今日はコーヒーを飲みに行ったときの話をするね。
入ったお店の名前は「Tesfa Ethiopia Coffee Restaurant」。いかにもコーヒーが強そうな名前のお店だ。
ふと入った、とあるモールの中に、その店はあった。パッと見、かなり小さくてシンプルな店。オープンなつくりで、ローカル感がしっかりある。
気になったので、僕は店員さんに聞いてみた。
「このお店、なんで “Tesfa” って名前なんですか?」
「エチオピアのお客さんに来てもらいたいからよ。ケニアにはエチオピア人もたくさん住んでいるからね」
「なるほど」
「エチオピアの人はコーヒーが大好きなの。それに “Tesfa” って言葉は、彼らにとって “希望” という意味で、“良いもの” を連想させる言葉なの」
名前ひとつにもちゃんと意味がある。シンプルだけど、よく考えられているなと思った。
僕はコーヒーを注文した。
「コーヒーはいくらですか?」
「小さいカップで50ケニアシリング(約55円)よ」
「安いですね」
「2杯頼むと1杯サービスしてあげる。でも1杯だけだとサービスはないの」
なるほど、たくさん飲む人には優しい仕組みだ。でも今回は1杯だけにしてみた。
そしてコーヒーが出てきた。
ひと口飲んで思った。
「……これ、かなりうまいな」
味がしっかりしていて、ガツンとくる。いわゆる軽いコーヒーではなく、カフェインがしっかり来る感じ。かなりのストロングスタイルだ。
そして印象的だったのが香りだ。
「この煙、すごくいい匂いですね」
「エチオピア式だからね」
コーヒーを待っている間、お香のような癒やしの香りを楽しめるのがいい。ただ飲むだけじゃなくて、時間を味わう感じだった。
ただひとつだけ、ちょっと気になったこともある。
「何かお菓子とかは出ないんですか?」
「コーヒーだけよ」
出てくるのはコーヒーのみ。なるほど、かなり潔い。
ということで、僕はそのコーヒー1杯、50ケニアシリング(約55円)を支払った。
小さくてシンプルな店だけど、コーヒーはしっかり本格的。名前の通り、生きていくことへの “希望” も見える、“良いもの” をちゃんと出してくる店だったよ。
こういう店、僕はかなり好き。静かに強いコーヒーを出してくる店だよ。それじゃ、またね。クワヘリ〜!
執筆:チャオス(カンバ族) 超訳:GO羽鳥 Photo:RocketNews24.