トヨタ、新型スポーツカー「GR GT」と新型GT3「GR GT3」 オールアルミニウムのボディ骨格

TOYOTA GAZOO Racingのフラグシップとなる新型スポーツカー「GR GT」

 世界最大級のカスタムカーと関連製品の展示会「TOKYO AUTO SALON 2026」が2026年1月9日~11日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕する。幕張メッセの北ホールに位置するTOYOTA GAZOO Racing(GAZOO Racingへの変更が発表されている)は、この東京オートサロン2026で新型スポーツカー「GR GT」と新型GT3車両「GR GT3」を世界で初めて一般公開する。

 車両そのものも要注目だが、なかなか見られないものとして「GR GT」「GR GT3」にトヨタ初採用となるオールアルミニウム骨格がある。

GR GTのアルミ骨格ボディで、重要な部品と位置付けられている低圧鋳造の9つの部品。強度・精度が特に必要な場所に用いられている

 このオールアルミニウム骨格は、強度や精度が特に必要な9つの重要部品をアルミ低圧鋳造で成形。低圧鋳造部品は、要所要所に中空部分が作られているなど、軽量化にも配慮されている。

 中空になっているということは、中子と呼ばれる砂型を中に入れた状態でキャスティングしており、毎回毎回生産する度に中子は壊されていることになる。つまり、ある意味での一品ものを量産している状態であり、GR GT3においてもレーシングカー同様の手法で生産されている部分がある。

クルマのフロントまわりのアルミ低圧鋳造部品
クルマのリアまわりのアルミ低圧鋳造部品
アルミ低圧鋳造部品は中空構造も採用している。つまり、中子を用いて鋳造して、一つ一つ中子を壊して作り出している
鋳造後平滑面が必要な場合は、こういった削り出し箇所が設けられる
遊び心の感じられる部分。GRのマークが部品に刻まれている
前から見たオールアルミニウムのボディ骨格
フロント部のアルミニウムのボディ骨格部品は、ボルトで取り付けられている部分もあった
オールアルミニウムのボディ骨格模型
オールアルミニウムのボディ骨格

 オールアルミニウムのボディ骨格は、この9つの低圧鋳造キャストパーツをアルミの押し出し材でつないでいく形を採っており、すべてをアルミ一体にしていないため必要な部分に必要な強度を与え、軽量化を図っていることになる。もちろん、万が一の接触事故などでも、該当部分を取り替えれば修理費(とても高いと思うが)も抑えることができる。

 GR GTの実車は今後も見る機会があると思われるが、アルミのボディ骨格を見られるのは貴重な機会だ。GR GTとGR GT3のデモランも予定されており、東京オートサロン2026を訪ねてみていただきたい。

こちらはレーシングカーの「GR GT3」

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