リブート版『新幹線大爆破』映画だけの貴重な並走シーンも 本物づくしの場面写真&メイキングカットが公開
草なぎ剛(なぎ=弓へんに剪)主演のNetflix映画『新幹線大爆破』から、作品の魅力の一つである「鉄道」にフォーカスした場面写真とメイキングカットが公開された。
【画像】映画だけの並走シーン!『新幹線大爆破』場面写真&メイキングカット
本作は、高倉健さん、千葉真一さんらが出演した、1975年公開の同名映画(監督:佐藤純彌)を、『シン・ウルトラマン』(2022)、『シン・ゴジラ』(2016)の樋口真嗣監督が再構築したリブート作品。時速100kmを下回ると起爆する爆弾が仕掛けられた、東京行「はやぶさ60号」を舞台に、爆破を回避しようとする鉄道人たちの奮闘が描かれる。
ADVERTISEMENT公開されたのは、作品の舞台となる「はやぶさ60号」の前に立つ、車掌・高市(草なぎ)を収めたカットや新幹線内の様子、そして救出作戦の一部を収めた場面写真。また、予告映像が解禁された当初から話題を集めていた「ALFA-X」の姿も収められている。
「ALFA-X」は、時速360km運転を目指して開発されたJR東日本の次世代高速試験車両で、本作では、劇中のある重要な場面に登場する。E5系「はやぶさ」と併走する、本作でしか見ることのできない貴重なカットも公開された。
これらの映像が実現できた背景にあったのが、JR東日本による特別協力だ。本作を撮影するため、“はやぶさ60号”を貸切り、臨時列車として特別ダイヤで走行。実際に上野~新青森間を計7往復したという。
新青森駅や盛岡駅、八戸駅をはじめ、盛岡新幹線車両センターでのロケも敢行。さらに、高市(草なぎ)と藤井(細田佳央太)が車両に乗車するまでの撮影は早朝から昼過ぎにかけてホームを貸切り。さらに、八戸駅や盛岡駅での撮影にあわせて、実際の支社の社員も出演者として参加した。
さらに、草なぎ、細田、のんは、撮影前に東京新幹線車両センターを訪れ、実際の業務や装置について一から学ぶことで、細やかな所作から精神面まで「鉄道人」として徹底的に“本物”に近づく準備を行ったという。撮影現場でも、乗客優先の行動、点字ブロックへの配慮といった、実際の鉄道現場での意識や精神を徹底的に刷り込んでから挑んだその熱演も見どころだ。(編集部・入倉功一)
Netflix映画『新幹線大爆破』は世界独占配信中
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日本より一足先に公開された世界各国で、『マインクラフト/ザ・ムービー』が爆発的にヒットしている。初公開週末の北米興行収入は、1億6,300万ドル(約236億円)。今年最高のオープニングだっただけでなく、やはりゲームの映画化作品で大成功した『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の北米デビュー成績(1億4,600万ドル/約211億円)をも上回る数字だ。現在までの全世界興収は7億2,600万ドル(約1,052億円)で、10億ドル超えも確実と思われる。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル145円計算)(文/猿渡由紀)
【動画】チキンジョッキーだ!『マインクラフト/ザ・ムービー』日本語吹替版予告
4月4日に北米公開されて以来、この映画は、多数の記録を塗り替えてきた。デビュー成績は、今年これまでに公開された作品で最高。ビデオゲームの映画化作品としても、ワーナー・ブラザースとレジェンダリー・エンタテインメントが製作する作品としても史上最高だ。ヨーロッパでも、今のところ、今年最高のヒット作となっている。キャストのジャック・ブラック、ジェイソン・モモア、ジェニファー・クーリッジ、それぞれのキャリアにおいても、最高ヒット作である。
ADVERTISEMENTPG指定の映画としては、『白雪姫』『パディントン 消えた黄金郷の秘密』『Dog Man』を抜いて前売りの売り上げも今年トップとあり、公開前から成功は予測されていた。しかし、業界が6,000万ドル(約87億円)の北米デビューを予想したのに対し、実際の売り上げはその3倍近いという、画期的な結果を出してみせたのである。
(C) 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.この手の映画でよくある通り、批評家の評価は冴えない。大手映画批評サイト Rotten Tomatoes を見ても、誉めている批評家はわずか47パーセントだ。一方で、観客はというと、87パーセントが好意的に受け止めている。『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』も、批評家は59パーセントだったが、観客は95パーセントが支持し、最終的に13億ドルを売り上げてみせた。家族向けのエンタメ作品ではとくに、批評家が何を言っているのかは、ほとんど関係しないのだ。
ADVERTISEMENTシネマスコア社の観客感想調査の結果はというと、『ザ・スーパーマリオ・ブラザース・ムービー』が「A」だったのに対し、『マインクラフト/ザ・ムービー』は「B+」。それでも北米では2週連続で首位を獲得した上、週末ごとの下げ幅も大きくなく、観客を満足させていることがうかがえる。
(C) 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.何より、劇場での盛り上がりがすごいのだ。北米やイギリスでの公開直後、一部のファンが上映中に食べ物や飲み物を投げたり、大きな歓声を上げたりする映像がソーシャルメディアで拡散されて話題になった。それがまた宣伝効果になったのかとも思われている。中には、「チキンジョッキー」というセリフにあわせて、生きた鶏を劇場に持ち込んだ人もいた。警察が呼ばれたり、観客が追い出されたりしたケースもあったようだ。
観客は特定のシーンで特定のせりふが出てくる瞬間を狙って騒ぐことから、イギリスの劇場チェーン「シネワールド」は、ブラックが「I am Steve」というシーンで叫ぶのはいいけれども物は投げないでください、また動画録りはしないでくださいと、Instagramを通じて注意を喚起。ニュージャージー州のある劇場も、「ある不幸な出来事」があったことから、子供が見にくる場合は責任を持てる大人の付き添いが必要だと、Facebookで通達した。観客の反感を買うことを恐れ、何も言わない劇場チェーンが大多数だが、いつもより掃除が必要なこの映画が「早く劇場から消えてほしい」と思っているスタッフは少なくないようである。パンデミック、そして俳優、脚本家のダブルストライキと災難が続いた映画館にとって、大ヒット作品の到来は待ちに待ったところだったが、こんなトラブルが付随してきたのは意外だった。
ADVERTISEMENT (C) 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.日本では「マイクラ」と略される元ネタのゲームは、2009年5月に初公開。2011年11月に正式リリースされた。2023年10月時点で、3億本を売り上げた大人気商品だ。映画化の企画が発表されたのは、2014年。一時はショーン・レヴィ(『ナイト ミュージアム』『デッドプール&ウルヴァリン』)が監督することになっていたが、ゲームのデベロッパーとクリエイティブ面での意見が合わず、降板。紆余曲折を経て、『ナポレオン・ダイナマイト』『ナチョ・リブレ 覆面の神様』のジャレッド・ヘス監督が完成させた。
当初、スティーブ役に決まっていたのは、『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』のマット・ベリー。ブラックは豚の声でカメオ出演するはずだった。しかし、俳優と脚本家のダブルストライキの影響で各作品の製作スケジュールが混乱し、ベリーの出演がかなわなくなったことで、ブラックに変更。『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』にクッパの声で出演したブラックは、またもやゲームの映画化作品でファンを楽しませることになったのである。
ADVERTISEMENT (C) 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.ただし、やはりブラックが出演したゲームの映画化作品『ボーダーランズ』は、1億ドル(約145億円)以上の製作費をかけたのに対し、全世界興収はわずか3,300万ドル(約47億円)と、撃沈している。ゲームの映画化は簡単ではないと昔から言われてきたが、その通り。『バイオハザード』『ソニック・ザ・ムービー』『アングリーバード』など成功例もある一方、『ウォークラフト』『ニード・フォー・スピード』など、がっかりの結果に終わったものも多数ある。
しかし、最近もテレビ、配信では「The Last of Us」「フォールアウト」が大ヒットしたばかり。今年も、この後、『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』や『モータル・コンバット2』の公開が控えている。『マインクラフト/ザ・ムービー』に続き、これらの作品も、ファンを興奮させてみせるだろうか。
映画『マインクラフト/ザ・ムービー』は全国公開中
HIKAKIN & SEIKIN、ドズル社もマイクラ声優に!映画『マインクラフト/ザ・ムービー』日本語吹替版予告 山寺宏一、安元洋貴や実力派も勢揃い » 動画の詳細※VODサービスへのリンクにはアフィリエイトタグが含まれており、リンク先での会員登録や購入などでの収益化を行う場合があります。
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俳優の萩原利久が26日、TOHOシネマズ日本橋で行われた映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(全国公開中)公開記念舞台あいさつに、河合優実、伊東蒼、黒崎煌代、大九明子監督と共に登壇。萩原は自身のチャームポイントが、顔を覆うぐらいの“大きな手”であると明かした。
【画像】萩原利久が大きな手で顔を隠す…河合優実は春らしいワンピで登場!
本作は、お笑いコンビ・ジャルジャルの福徳秀介が2020年に小説家デビューを果たした恋愛小説を、映画『勝手にふるえてろ』や『私をくいとめて』の大九監督が映画化。さえない毎日を送る大学生の小西徹(萩原)が、お団子頭の桜田花(河合)と出会い、自分を取り巻く世界を少しだけ愛せそうになった矢先、運命を変える衝撃の出来事が二人を襲う。
ADVERTISEMENT萩原演じる小西は劇中、自分を守るために傘を、そして河合ふんする桜田はお団子頭で武装している。それがある意味でキャラクターの個性にもなっていることにちなみ、登壇者の“チャームポイント”を回答することに。萩原は「難しいですね」と悩ましい顔をしつつも「やっぱり僕は手かな」と大きく手を開いて見せる。「結構褒めていただく機会が多くて。指が長いんですよね。バスケットボールが(片手で)つかめます」と顔に手を持って行き、すっぽりと顔を隠した。
同じ質問に河合は「内面でもいいですか?」とはにかみ、「結構しっかりしていると言われるのですが、物忘れが激しく、自分のしゃべったことも忘れちゃうんです。忘れ物も多くて……」とウイークポイントを告白。「小さい頃から抜けているので、欠点ではなくチャームポイントということにしています」と逆説的に捉えて前向きに生活していると明かした。
また劇中では小西と桜田がいろいろなところに出かけるシーンも描かれる。司会者から「ゴールデンウィークに行きたいデートプラン」を問われた萩原は「プライベートなことで申し訳ないのですが」と前置きすると、「この時期、バスケットボールとサッカーがかなり熱い時期でして。映画館でライブビューイングできるみたいなので、劇場でスポーツを観戦したいです」と回答していた。
ADVERTISEMENT本作は、昨年行われた第37回東京国際映画祭・コンペティション部門選出をはじめ、第49回香港国際映画祭のカレイドスコープ部門選出、第27回ウディネ・ファーイースト映画祭・コンペティション部門出品が決まっている。大九監督は「いつも映画を作る時には、国はもちろん性別、年代などのボーダーラインを考えずに自分が面白いなと思うものをシンプルに積み重ねて紡ぐように作っています。その意味で、国境を越えていろいろなところで観ていただけるのは、監督冥利に尽きます」と笑顔を見せた。(磯部正和)
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