赤沢再生相が30日から訪米へ、トランプ関税巡り再交渉=関係者

 4月24日、赤沢亮正経済再生担当相(写真)が4月30日から訪米する方向で最終調整に入ったと複数の政府・与党関係者が明らかにした。写真は18日、都内で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 24日 ロイター] - 赤沢亮正経済再生担当相が4月30日から訪米する方向で最終調整に入った。複数の政府・与党関係者が24日、明らかにした。5月2日までの日程を想定しており、現地でベッセント米財務長官とトランプ関税の見直しを求め、再交渉する。

日本政府は、鉄鋼・アルミや自動車への追加関税と相互関税のいずれも、撤回を含む見直しを求めたい考え。

再交渉では、対米投資の実績を引き続きアピールするのと併せ、米側が主張する非関税障壁の是正に向けた協議が焦点になる。政府内には「自動車や農業、安全保障分野が対象になる」(関係者)との指摘がある。

一方、コメを含む農産品の市場開放を巡り、農業従事者の支持基盤をもつ与党・自民党からは、慎重な対応を求める声が強い。

7月の参院選を控える中、「主食を海外に頼ることが国益なのか」(自民関係者)との声も残る。安易に妥結を急げば、政権求心力の低下を招く恐れがある。

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