実売2万円切りで3年保証! フルサイズのHDMIも備えたMSI「PRO MP165 E6」の実力
まずは基本的なスペックから見ていこう。画面サイズは15.6型で、解像度は1920×1080ピクセル、アスペクト比は16:9のスリムな形状だ。IPS液晶を採用し、画面はノングレア仕様となっている。タッチ操作には対応しない。 最大リフレッシュレートは60Hz、応答速度は4ms(GTG時)、視野角は水平/垂直いずれも178度、最大輝度は250ニト、コントラスト比は1000:1となっている。これらは、概ね一般的なスペックで突出した特徴はない。 ボディー背面にはキックスタンドを備え、最大90度までの間で角度を調整できる。最近のモバイルディスプレイに多く採用されるキックスタンドは本体と同じ幅であることが多いが、本製品のキックスタンドは幅が35mm程度とコンパクトだ。そのため左右の安定性はそれほど高くない。 一方で背面には75mmのVESAマウント穴を2個備え、背面中央には4分の1インチの三脚穴を搭載するなど、多彩な設置方法に対応する。スタンドの構造上、本体だけでは縦置きできないが、これらを使ってディスプレイアームや三脚による縦置きには問題なく対応できる。 接続方法はHDMIとUSB Type-Cの2択だ。他製品にあまりない特徴として、HDMIポートがフルサイズであることが挙げられる。市販のHDMIケーブルを使うことも可能なだけでなく、「Fire TV Stick」のようなHDMIポートに直接挿すドングルタイプの製品も変換アダプターなしでそのまま接続できる。用途によっては使い道があるかもしれない。
付属品はこれらの接続方法ごとのケーブルに加えて、給電に用いるUSB Standard-A→USB Type-Cケーブル、およびスリーブケースが付属する。前回レビューしたアイ・オー・データ機器の付属ポーチが、画面側を覆う面により厚い素材を用いるなど耐衝撃性を重視した仕様だったのに対して、本製品付属のスリーブケースは厚みがなく縫製もややチープだが、軽量で持ち歩き時に負担にならないのは利点だ。 付属のHDMIおよびUSB Type-Cケーブルは、片方がL字型コネクターを採用しており、本体を立てて使用する場合に取り回しがしやすくなっている。もっとも、実用性には若干の難があるのだが詳しくは後述する。 重量は公称値で約0.78kg、実測では792gとなっている。前述のスリーブケース込みだと874gということで、スタンドと保護ケース込みの15.6型モバイルディスプレイとしてはかなり軽量な部類に入る。
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では実際に使ってみよう。接続方法はHDMIおよびUSB Type-Cの2択で、前述のようにHDMIはminiHDMIではなくフルサイズのポートであることが特徴だ。なおUSB Type-Cは2ポートあるが機能は同一なので、どちらに接続しても構わない。 画面は、黒にあまり深みを感じないというのが初見での率直な印象だが、視野角は広く、斜め方向からも視認性は高い。色合いが気に入らなければ、後述するOSDメニューやユーティリティーで調整するとよいだろう。 なお本製品はパワーパススルーにも対応している。試しに本製品を最大100W給電のUSB Power Delivery(PD)充電器に接続したところ、その先のノートPCでは65Wの電源に接続していると認識された。USB Type-Cポートが少ないノートPCでも効率的に、かつ十分なスピードで本製品を使いながらの充電が可能だ。
本製品の強みは、設置の自由度の高さだ。背面スタンドを使っての縦置きには対応しないものの、VESAマウントあるいはネジ穴を使うことで縦横いずれかの設置に対応する。さらに、タブレット用スタンドを用意すれば据え置きでの縦置きにも対応できる。 ただし本製品を縦置きで使う場合、OSDメニュー操作用ボタンがある右側面が下に来る形になるため、ディスプレイアームや三脚で浮かせて使う場合はまだしも、タブレットスタンドなどでデスク上に立てて使うとなると、その間はOSDメニューが操作できなくなるので注意したい。 本製品に付属するHDMI/USB Type-Cケーブルは片端がL字型になっているが、一般的な製品と違って横方向にではなく縦方向に90度曲がる珍しい仕様なので、挿し方によっては使いづらく感じることもあるなど、特殊な形状ゆえ接続環境を選ぶ印象だ。ストレスに感じるようならば、市販のケーブルと取り替えた方がよいかもしれない。 OSDメニューについて見ていこう。OSDメニューはジョグダイヤルの上下で移動、押し込んで決定、もう1つのボタンで戻るというオーソドックスな操作体系で、画面下には各ボタンの役割がその都度表示されるので分かりやすい。ジョグダイヤルの上下には割り当てられているショートカットはカスタマイズできるなど自由度は高い。 本製品はWindows用のユーティリティー「Display Kit」が用意されており、画面分割やシャットダウンタイマー、マウスの感度設定、拡大鏡など、本体のOSDメニューにはない設定が行える。使わなくとも通常利用に支障はないが、何ができるかを把握するためにも、いったんはインストールして確認しておくのが望ましいだろう。