インド首相、訪米前に関税引き下げ検討 貿易戦争回避へ=当局者

インドのモディ首相が今週のトランプ米大統領との会談を前に、米国との貿易戦争の回避につながる可能性のある追加的な関税引き下げを準備していることが複数の政府当局者の話で分かった。2020年2月撮影(2025年 ロイター/Adnan Abidi)

[ニューデリー 10日 ロイター] - インドのモディ首相が今週のトランプ米大統領との会談を前に、米国との貿易戦争の回避につながる可能性のある追加的な関税引き下げを準備していることが複数の政府当局者の話で分かった。

モディ首相は12─13日に米国を訪れ、トランプ大統領と会談する。関税引き下げに加え、エネルギーと防衛分野での輸入拡大を提案するとみられている。 もっと見る

複数の政府当局者によると、インドは国内生産計画に沿った形で米国からのインドへの輸出を促進するため、電機、医療・外科機器、化学品など少なくとも12の分野での関税引き下げを検討している。

当局者は「モディ氏の早期訪米は、米中間で起きている貿易戦争のような状況を回避するため」と指摘。モディ氏は関税問題に加え、小規模な貿易協定についても協議する用意があるという。

インドの貿易省、外務省、首相府はコメントを控えている。

モディ首相は10日、「今回の訪米は1期目のトランプ政権時代に築いた協力の成果を基盤として更なる発展を目指す機会となる」との声明を発表。パートナーシップを深化、拡大できる分野としてハイテク、貿易、防衛、エネルギー、供給網などを挙げた。

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