ハッブル宇宙望遠鏡が観測した“つる座”の渦巻銀河「NGC 7456」
こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した渦巻銀河「NGC 7456」。 つる座の方向、約5100万光年先にあります。 今日の宇宙画像 明るい中心部の周囲に広がる渦巻腕(渦状腕)は、腕というよりも塊が連なっているような印象を受けます。 青色の渦巻腕を彩るピンク色は、若い星が放射する紫外線によって電離した水素ガスが赤色の光を放っているHII(エイチツー)領域と呼ばれる場所。 HII領域はガスと塵を材料にして新たな星が生み出される場所であることから、星形成領域とも呼ばれます。 ハッブル宇宙望遠鏡によるNGC 7456の観測は、宇宙のあらゆる時代において銀河の成長と進化を促進する重要なプロセスであるガスの流れ・星形成・フィードバックのサイクルを解明するために、近隣の55の銀河を観測する調査の一環として実施されています。 また、ESA=ヨーロッパ宇宙機関のX線宇宙望遠鏡「XMM-Newton」は、非常に強力なX線を放射する小さく高密度な天体「超大光度X線源」をNGC 7456でいくつか検出。その活動のエネルギー源を解明しようとする研究者たちにとっても、NGC 7456は観測対象になっているということです。 冒頭の画像は“ハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像”として、ESAから2025年9月1日付で公開されています。 参考文献・出典 ESA/Hubble - A galaxy with lots to see
sorae編集部
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