トランプ氏、中国が関税コスト吸収と予想-米消費者への打撃軽減見込む
Hadriana Lowenkron
- 145%もの対中高関税「彼らはそれに値する」-インタビューで発言
- 関税は貿易赤字是正などに必要、米国民は驚くべきでないとも指摘
トランプ米大統領は29日、自身が中国からの輸入品の多くに賦課した145%の高関税を巡り、「彼らはそれに値する」と述べた。中国側が米国の消費者への打撃を軽減する方法を見つける可能性があるとも語った。
トランプ氏はABCニュースとのインタビューで、対中関税に伴うコストに関し、「中国がそれを吸収するかどうか分からない。恐らく吸収するだろう」と発言。「彼らは他の誰もが行ってこなかった方法でわれわれを食い物にしてきた」と話した。
また、対中高関税がほぼ禁輸措置に相当することを認める一方、米消費者が苦境に見舞われるとは考えていないとも述べた。
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トランプ政権は最近、中国との通商関係の修復を目指す意向を示唆するとともに、同国指導部に対し米国との通商交渉に応じるよう促してきた。
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トランプ政権高官は、中国が交渉のテーブルに着くことを余儀なくされるとの予想を繰り返し表明してきたものの、協議は始まっていない。ベッセント米財務長官は29日、米国による関税賦課の結果、中国は1000万人の雇用を失う恐れがあると指摘。ただ、米中間で進行中の接触について詳細には言及しなかった。
一方、トランプ氏はABCとのインタビューで、自身の関税措置は米国の貿易赤字を是正し国内製造業を復活させるのに必要だとして、米国民は驚くべきでないとコメント。「全て大統領選を通じて私が言ってきたことだ」と語った。
原題:Trump Predicts China to ‘Eat’ Tariffs, Reducing Consumer Impact(抜粋)
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